iPhoneの音量は、機能のジャンルごとに設定値が独立しています。着信と通知の音量、音声通話時の相手の声の大きさ、音楽再生アプリなど一般的なアプリの音量と3つに分かれて保存され、ボリューム調整の方法も原則として異なります。
時計アプリで設定するアラームの音量は、着信と通知の音量とともに管理されます。設定場所は『設定』→「サウンドと触覚」画面にある「着信音と通知音」スライダーで、下にある「ボタンで変更」スイッチをオンにしておくとiPhone左側面のボリュームボタンで調整できますが、スイッチをオンにしていなければこの画面を使うことになります。
通知音を小さく、アラーム音を大きく設定したいとのことですが、着信/通知と音量を調整する場所が共通ですから、時計アプリに付属のアラーム機能ではご希望の使いかたができません。しかし、iOS 14に追加された「睡眠」機能(iOS 13の「ベッドタイム」機能の改良版)を使えば、同等のことは可能です。
睡眠機能は、日々の就寝/起床時刻を管理するためのものでヘルスケアアプリの管轄ですが、時計アプリから設定することも可能です。アラームタブの上部にある睡眠|起床欄の「変更」ボタンをタップし(いちど睡眠機能をオンにする必要があります)、アラームオプション欄にある「目覚ましアラーム」スイッチをオンにしましょう。現れたボリューム調整のスライダーを操作すれば、着信/通知から独立した設定のアラーム音量を設定できます。
ただし、睡眠機能のアラームは複数登録できません。寝坊を防止する目的で6時と6時15分、6時30分にアラームをセットしたいというときには、通常のアラームを併用することになります。