TOP500 Supercomputing Sitesは11月16日(米国時間)、「TOP500 Expands Exaflops Capacity Amidst Low Turnover|TOP500」において、日本のスーパーコンピュータ「富岳」がTOP500 第56版で1位になったと伝えた。これで富岳は2期連続1位を獲得したことになる。富岳は富士通が主要ベンダーとなって開発されており、理化学研究所計算科学研究センターに設置されている。

  • トップシステムにおけるナンバー1システムの性能割合 - 資料: TOP500提供

    トップシステムにおけるナンバー1システムの性能割合 資料: TOP500

富岳はArm A64FXの容量を7,299,072コアから7,630,848へ増加させ、HPL(High Performance Linpack)ベンチマークの結果を416ペタフロップスから442ペタフロップスへ伸ばした。この性能は第2位のシステムよりも3倍進んでいる。また、富岳はHPC-AI(Mixed Precision HPC-AI)ベンチマークにおいて2.0エクサフロップスを達成。6カ月前に記録された1.4エクサフロップスを上回った。

システムシェアは212台で中国が1位。これに113台の米国、34台の日本が続いている。ただし、総合パフォーマンスでは668.7ペタフロップスで米国が1位、2位には593.7ペタフロップスで日本がつけている。中国はエントリしているスーパーコンピュータの台数は多いものの、総性能は564.0ペタフロップスで日本を下回った。