米Facebookは11月12日 (現地時間)、メッセージングサービス「Facebook Messenger」(以下、Messenger)に「消えるメッセージモード」のロールアウトを開始した。

「消えるメッセージモード」は、送信したメッセージを受信者が読むか、またはユーザーがチャットを終了すると自動的に消えるメッセージをやり取りできるモード。チャット画面でスワイプアップすると「消えるメッセージモード」に切り替わり、もう一度スワイプアップすると通常のチャットに戻る。簡単に切り替えられるので、使いたい時だけすばやく「消えるメッセージモード」を利用できる。「消えるメッセージモード」でメッセージを送り続けることも可能だ。

ミーム、GIF、ステッカー、リアクション等々、「消えるメッセージモード」なら履歴に残しておくほどではないカジュアルなメッセージやふざけたメッセージを気軽に送れる。最初に使用する時に「消えるメッセージモード」の使い方の説明が表示されるが、注意してほしいのは、「消えるメッセージモード」のコンテンツもスクリーンショットで撮影でき、そしてスクリーンショットを撮ると送信者に通知が送られるということ。残しておきたくないメッセージを撮影して保存したらトラブルの原因になるし、記録されたら困るようなメッセージを送るのも避けるべきだ。

  • 通常のチャットと「消えるメッセージモード」

    通常のチャットから「消えるメッセージモード」に移ると背景がダークに

そうしたトラブルを抑えられるように、「消えるメッセージモード」はチャットが可能な友達間に限られ、オプトイン形式で最初に相手も合意しないと利用を開始できないようになっている。不適切な会話をレポートする機能、特定の人をブロックする機能も用意されている。

「消えるメッセージモード」は、Instagramでも間もなく利用できるようになる。Facebookは昨年3月にプライバシー重視の方針を打ち出し、オープンなSNSからプライベートメッセージやグループに軸足を移す戦略転換を進めている。その一環として、Messenger、WhatsApp、Instagramの間で同じメッセージング体験やサービスを利用できる相互運用を実現しようとしており、今年9月にInstagramのDM (ダイレクトメッセージ)にMessengerの機能を統合した。