米AMDは11月10日(現地時間)、Zen 2アーキテクチャを採用する組み込み機器向けプロセッサ「AMD Ryzen Embedded V2000シリーズ」を発表した。前世代からコア数が2倍に増え、ワットあたりのパフォーマンスは2倍に向上するとしている。

  • AMD、Zen 2ベースの組み込み機器向けプロセッサ「Ryzen Embedded V2000」

    AMD「Ryzen Embedded V2000シリーズ」

AMD Embedded Ryzen V2000ファミリーは、シンクライアントやMiniPC、エッジシステムなどの組み込み機器向けに設計されているプロセッサ製品。最大8つのCPUコアと7つのGPUコンピュート・ユニットを搭載し、CPUのシングルスレッド性能は前世代から2倍、グラフィックス性能は最大40%向上。4K解像度で最大4台の映像出力もサポートする。

セキュリティ機能が充実している点も特徴で、セキュアブートやメモリ暗号化機能をサポートする「AMD Memory Guard」を搭載。保存されたデータを暗号化し、攻撃者によるコールドブート攻撃を軽減するという。今回発表されたのは「V2748」「V2546」「V2718」「V2516」の4モデルで、主な仕様は以下の通り。

モデル名 TDP コア/スレッド数 ベースクロック ブーストクロック
V2748 35~54W 8/16 2.9GHz 4.25GHz
V2546 35~54W 6/12 3.0GHz 3.95GHz
V2718 10~25W 8/16 1.7GHz 4.15GHz
V2516 10~25W 6/12 2.1GHz 3.95GHz