Microsoftは米国時間2020年11月10日、PowerShell/Windows PowerShellのコンソールを拡張するPSReadlineモジュールをバージョン2.1.0に更新した。PowerShell 7.0以降およびWindows PowerShell 5.1をサポートする。新たにインストールする場合は「Install-Module -Name PSReadLine -RequiredVersion 2.1.0」、インストール済みの場合は「Install-Module PSReadLine -Force」で更新できる。また、PowerShell Galleryからnupkgファイルをダウンロードし、手動インストールすることも可能。

公式ブログによれば、バージョン2.1.0では過去に入力したコマンドを補完候補として示す予測IntelliSenseを実装している。既定で補完候補文字列は灰色となるが、「Set-PSReadLineOption -Colors」で変更可能だ。さらに「Set-PSReadLineKeyHandler -Key "Ctrl+f" -Function ForwardWord」を設定すれば、「Ctrl」+「F」キーで補完候補単語を順次確定できる。

  • 予測IntelliSenseを有効にしたWindows PowerShell

    予測IntelliSenseを有効にしたWindows PowerShell

予測IntelliSenseの各種設定はPowerShell/Windows PowerShell終了後は破棄されるため、「Microsoft.PowerShell_profile.ps1」などプロファイルへの記述をお薦めする。なお、GitHubにはPSReadLineを活用するためのサンプルプロファイルが参考になるだろう。2020年2月に登場したPSReadLine 2.0.0から最新版までの変更点はGitHubのリリースノートを参照してほしい

阿久津良和(Cactus)