日本電気(NEC)、コアミックス、ル・スポールは11月5日、SSMRビジネス推進コンソーシアムを通じて、「空間音響MR(以下SSMR)」を活用した観光案内サービスを、山形県米沢市で11月6日から開始することを発表した。

  • AR映像のイメージ

    AR映像のイメージ

同サービスは、専用イヤホンから流れる音声とスマートフォンを活用したAR映像を組み合わせ、現実の風景とバーチャル空間を融合させながら観光名所のガイドを行うもの。

今回、SSMRを用いて提供するコンテンツは、戦国時代の武将、前田慶次を描いた漫画「花の慶次」のキャラクターによるナビゲーションを楽しみながら観光名所を巡るサウンドアトラクション。道の駅米沢をスタートし、堂森善光寺、慶次清水、上杉神社と3か所を巡るという。

利用者のスマートフォンの位置情報に基づいて音声ガイドが流れるため、集団での行動を避けながら観光名所を巡ることが可能となっている。

SSMRは、NEC独自技術である音源を空間に仮想的に固定する音響定位技術を活用。顔の向きに関わらず一定の方向から音が聞こえるため、周囲のモノから実際に語り掛けられているような効果を演出できるという。

また、利用者の詳細な位置情報や動きに基づいて音声コンテンツの起動タイミングを制御することや、AR映像を組み合わせて現実世界の風景とバーチャル空間が融合した体験を実現するということだ。

なお、コンテンツの名称は「VoiCineWalk(ボイシネウォーク、注2) 花の慶次 ~米沢傾奇巡り(よねざわかぶきめぐり)~」、実施場所は、道の駅米沢(受付、スタート地点)、堂森善光寺、慶次清水、上杉神社。サービス開始日は11月6日、ナビゲーター(声の出演)は米沢市のおしょうしな観光大使 角田信朗。利用料金は1,980円(税込)。