好きなことを仕事にする達成感と充実感を味わって欲しい

――広報部に期待していることはありますか?

川上氏:自分の本当に好きなことを仕事にできている人は意外に少ないと思うのですが、広報部の活動はそれを体験するひとつのチャンスと言えるでしょう。好きなことを仕事にすることでどれだけ達成感や充実感が味わえるかを知ってほしいですし、その経験を大切にしてほしいですね。

もちろん、それ故の大変さから学ぶこともあるはずですが、それを差し置いても「楽しかった」という思いを抱いてくれれば、今後の就職活動の軸にもなっていくかと思います。また、その経験を活かしてeスポーツ業界、ゲーム業界を盛り上げる人材になってくれるとうれしいですね。

  • シャドウバース大学生リーグ広報部

――ちなみに皆さんはどんな経緯で今のお仕事をされているのでしょうか?

野村氏:僕はもともとeスポーツが大好きで、2018年に新卒として入社する前にプロeスポーツチームでアルバイトも経験しています。Cygamesの面接では「eスポーツをやらせてください」とアピールしていて、ずっと『Shadowverse』のeスポーツ大会に関わっています。

川上氏:新卒で入った別のゲーム会社でたまたまプロモーション活動を行う部署に配属されたのがはじまりです。その後、転職した別の広告代理店でeスポーツへの関わりができ、『Shadowverse』がローンチされてしばらくしてからCygamesに合流。それからは、ずっとこのゲームのeスポーツに関わっています。

僕が新卒で就職したのは10年くらい前ですが、その間ずっと好きだったゲームに仕事として関わってきました。好きなことを仕事にすると苦しいこともたくさんありますが、それ以上に楽しさや充実感が勝ります。

だからこそ、今回広報部に入った学生にもぜひ、このチャンスを生かし、好きなことを仕事にすることがどれだけ楽しいのかを経験してほしいと思っています。

――ありがとうございました。

ほかのゲームにおいても、大学生を対象とした大会やリーグは存在する。しかし、参加者と同じ大学生からの目線で企画を立案してもらうことで、より同世代への認知を高められるだけでなく、さらにリーグ自体の運営も任せるという大学生リーグの構想は、この「Shadowverse University League」独特のものだ。

リーグ自体がはじまったばかりなうえ、コロナ禍における影響もある今は、こうした柔軟な発想で新しい試みを行うチャンスでもあるだろう。

eスポーツがより一層、日本に定着するためには選手、観客ともに「層の厚み」が重要となる。この「Shadowverse University League」における一連の動きはその醸成に大きく寄与する可能性を秘めていると思う。

(C) Cygames, Inc.