アマゾンが10月13日~14日に開催する「Amazonプライムデー」が近づいてきました。モバイルバッテリーでおなじみのアンカーなど、さまざまなメーカーがプライムデーに合わせてセールを実施しますが、IoT家電を精力的に投入しているプラススタイルも数多くの製品を特価で販売します。プライムデーのセール内容をチェックしつつ、主要な製品の特徴を試してみました。

  • Amazonプライムデーに、IoT家電でおなじみのプラススタイルも参戦。オススメのIoT家電を導入するメリットや使い勝手をチェックしてみた

Amazonプライムデーでのセール対象商品と特別価格

製品名 特別価格(税込み) 割引率
スマートセンサー(漏水) 1,980円 44%
スマートマルチリモコン 4,480円 30%
スマートビデオドアホン 2,980円 25%
スマートLEDシーリングライト 6畳モデル 5,980円 25%
スマートロボット掃除機 G300 22,800円 23%
スマートLED電球(調光)/E26 1,680円 22%
スマート全自動コーヒーメーカー 9,980円 22%
スマートWi-Fiプラグ 1,780円 21%
スマートロボット掃除機 B300 15,800円 20%
スマートLED電球(調光・調色)/E17 1,980円 20%
スマート加湿器(卓上) 3,980円 20%
スマートLED電球(調光・調色)/E26 1,780円 18%
スマートLEDベッドサイドランプ(調光・RGB調色) 3,680円 16%
スマートLEDシーリングライト 8畳モデル 7,980円 11%
スマート扇風機S2 9,980円 23%
Qrio Lock・Qrio Hubセット 24,800円 17%
Qrio Lock・Qrio Keyセット 21,600円 16%
マルチファンクションライト MFL-2000S 37,800円 15%

複数のIoT家電を1つのアプリでまとめてコントロールできる

昨今、スマートフォンでオン・オフできるLED照明やエアコンなどの家電が増えただけでなく、それらをAmazonの「Amazon Alexa」やGoogleの「Googleアシスタント」などの音声アシスタント搭載スマートスピーカーで操作できるようになってきたことで、「スマート家電」が少しずつ身近になりつつあります。「ベッドから起き上がらずに声だけで明かりを消したい」「外出先からあらかじめ部屋を暖めておきたい」などのニーズに応えてくれます。

2020年を「スマホ(スマートホーム)元年」と位置付け、数多くのスマート家電を精力的に投入しているのが+Style(プラススタイル)です。プラススタイルは、他社製のIoT関連製品を販売しているだけでなく、オリジナルのスマート家電製品を多数ラインアップするようになりました。

家電メーカーなどが販売するスマート家電の多くは、それぞれメーカーごとに別のアプリで操作する必要があるため、普通の家電よりも操作が煩雑になって全然スマートじゃない……なんてことにもなりかねません。その点、プラススタイルは1つのスマートフォンアプリでさまざまなIoT家電が操作できるのが特徴で、対応製品もどんどん増えており、期待できるメーカーの1つになっています。

スマートホームの中核となる「スマートマルチリモコン」

筆者は、すでに自宅で遠隔操作や室温確認ができるスマートエアコンや、遠隔操作でのオン・オフが可能なスマート照明、ロボット掃除機などを活用していおり、スマートスピーカーから操作しています。とはいえ、遠隔操作をしたいがためにエアコンを買い替える…というのはなかなかハードルが高いでしょう。

そんな人に最初におすすめしたいのが、スマート家電リモコンの「スマートマルチリモコン」(特別価格4,480円)です。

  • 丸いスマート家電リモコン「スマートマルチリモコン」

スマートマルチリモコンは直径約6cm、高さ約2cmとコンパクトなサイズながら、赤外線を利用することで部屋中(赤外線が届く範囲)のリモコン対応家電を操作できるというものです。テレビやレコーダー、照明、エアコン、扇風機、サーキュレーターなど、すでに家庭に設置しているさまざまな家電に対応するだけでなく、赤外線で操作できる家電であれば操作を学習させて使えるようにできます。

難点は、赤外線が届かない場所の家電や、赤外線リモコン非対応の家電は操作できないこと。家中の家電をスマート家電リモコンで操作したいのであれば、部屋ごとに設置する必要があるでしょう。

部屋の気温、湿度、照度を計測できる!

このスマートマルチリモコンの重要なポイントは、部屋の気温と湿度に加えて照度を確認できるところにあります。これは、数あるスマート家電リモコンの中でも搭載・非搭載が分かれているところなのですが、実はかなり重要な機能だと思っています。

というのも、例えばシーリングライトの場合、電源ボタンを1回押すと「オン」になり、もう1回押すと「オフ」になるトグルタイプが結構多くあります。長期出張時に在宅に見せかけるように外出先から照明をオンにしようと思っても、そういう機種の場合はオンになっているのかオフになっているのかが分かりません。しかし、照度センサーを搭載しているスマート家電リモコンなら、部屋の明るさで照明の状態を確認できます。照明を遠隔操作したいとか、消し忘れを確認したい人は必ずチェックしたいポイントです。

スマートフォン向けの「+Style」アプリを利用すると、家電のタイマー設定ができるほか、温度や湿度、照度のほか、人感センサーなどさまざまなセンサーの情報に基づいて家電を自動操作できます。こうした高度な自動操作を行う面でも、センサーが豊富なのは魅力的なポイントといえます。

  • スマートフォン向け「+Style」アプリの画面

  • 人感センサーで帰宅を検出したら、照明とエアコンの両方を自動でオンにする…といった設定も可能

スマート照明は音声操作も便利!

プラススタイルはスマート照明も充実しています。白熱電球の代わりに使えるE26口金タイプのLED電球は、調光(明るさ調節)のみのタイプ(特別価格1,680円)と、調光・調色(昼白色から電球色まで色を調節できる)タイプ(特別価格1,780円)を用意しており、ダウンライトなどに用いられるE17口金タイプのミニ電球は調光・調色タイプ(特別価格1,980円)を用意しています。

  • E26口金タイプのスマートLED電球を装着したところ。明るさも十分

ベッドサイドに置いて明かりでの目覚ましにも使える「スマートLEDベッドサイドランプ」(特別価格3,680円)もあります。こちらは調光・調色のみならず、RGBの調色にも対応するのがユニークなポイントです。

  • ベッドサイドに置いて使う「スマートLEDベッドサイドランプ」

そのほかには、調光・調色ができる明るさ3,200ルーメンの「スマートLEDシーリングライト」(特別価格7,980円)や、調光・調色が可能な「スマートLEDデスクライト」(通常価格5,200円)なども用意しています。

どれも、Amazon AlexaやGoogleアシスタントと連携することで、音声でオン・オフの操作などができますので、「アレクサ、おやすみ」と呼びかけるだけで明かりを消し、「おはよう」と呼びかけると明かりを付ける便利な使い方ができます。

家電のオン・オフと電力チェックができるスマートプラグ

赤外線リモコンが付属する家電は比較的高機能・多機能なものが中心ですが、それ以外の家電もスマート化したいという要望もあるでしょう。これからの季節ならば「暖房」や「加湿器」ですね。コンセントと家電の間に挿して使う「スマートWi-Fiプラグ」(特別価格1,780円)を利用すれば、該当するコンセントの通電をオン・オフするだけでなく、コンセントの電力使用量もチェックできます。

  • 家電のオン・オフや電力使用量チェックができる「スマートWi-Fiプラグ」

コンセントのオン・オフだけで使える家電は決して多くはありませんが、「湿度が何%を下回ったら加湿器をオンにする」といった自動操作をしたり、普段使っている暖房の省エネ性をチェックしたいといったニーズにはピッタリの製品です。

他社製品では、物理的なスイッチを押したり引っ張ったりする「スイッチボット」と呼ばれる製品などもあります。こういうものを使えば、照明のオン・オフや浴室のお湯張り、床暖房のオン・オフなども自動化できますが、プラススタイルのラインアップにはないのがちょっと残念なところです。今後に期待しましょう。

「スマートセンサー」で人の動き、ドアや窓の開閉もチェック

今回は、ドアや窓に取り付けて開閉をチェックする「スマートセンサー(ドア・窓)」(直販価格3,035円)と、人やペットなどの動きをチェックする「スマートセンサー(人感)」(直販価格3,850円)をテストしました。

  • ドアや窓の開閉をチェックできる「スマートセンサー(ドア・窓)」

  • 人やペットなどの動きをチェックする「スマートセンサー(人感)」

ドアや窓に取り付ければ家族が帰ったか出かけたかが外出先からでも分かりますし、人感センサーは人が動いているかどうかが分かります。ドアにスマートセンサー(ドア・窓)を取り付け、リビングにスマートセンサー(人感)を取り付けるといったように組み合わせれば、「家族が帰ってきた」のか「出かけた」のかも分かります。

スマートセンサー(ドア・窓)を窓に取り付ければ、窓の開けっぱなしを検知したり、泥棒が侵入した際にすぐ検知することが可能です。

ロボット掃除機「G300」は低価格ながら本格派

ロボット掃除機の「G300」は、今回のセールで22,800円とかなり低価格ながら、レーザーセンサーを用いて部屋の間取りと自機位置を同時に推定しながら部屋のマップを作り、部屋の中を効率よく掃除する「レーザーSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)」機能を搭載するかなりの本格派です。

  • レーザーSLAMを採用するロボット掃除機「G300」

+Styleアプリを使うことで、外出先から掃除をスタートできるだけでなく、進入禁止エリアを設定することも可能。掃除するエリアも設定できるので、「まもなく友達が来るから、ベッドルームは掃除せずに玄関と廊下、リビングだけを掃除する」といったエリア設定もできます。

スマートフォンアプリと連携し、SLAM機能によって効率的な清掃とエリア指定などができるロボット掃除機は、その多くが10万円以上します。そのようななかで3万円を大きく切る価格で購入できる本機はなかなかのものです。

Amazonプライムデーの開催期間は10月13日0時から10月14日23時59分までの丸2日間なので、この機会にいろいろとチェックしてみましょう。