パーソルホールディングスは10月9日、新しい生活様式(ニューノーマル)に対応し、2020年10月よりグループ会社3社において、通勤交通費を廃止し、リモートワーク手当の支給を開始すると発表した。すでに支給を開始していた3社を含め、計6社、グループ社員約1万人が対象となる。

「リモートワーク手当」は、在宅勤務中の水道光熱費や通勤など日々の必要経費の補助を目的とし、月2,000円~4,000円支給する。デスクやモニターなど、在宅勤務を快適に行うために必要な機材の購入や整備のため月10,000円~15,000円の「環境整備手当」も支給するとしている。

また、業務特性に応じて、電子承認対応を希望する部署や会社に対して電子承認の導入を推進し、押印や書類対応のための出勤を抑制する。さらに、社員同士のコラボレーションによる新たなアイデア創出を促すデザイン設計や、オンライン会議参加用のブース設置などを予定しているといい、出勤時により良いコミュニケーションが取れるようオフィス環境をリニューアルする(2020年11月以降、パーソル南青山オフィスにて実施予定)。

すでに、この取り組みを実施している社員からは「通勤時間がなくなり、家族との時間が増えた」「集中したい作業は自宅で、活発な議論が必要な時は出社など、状況に合わせて働く場所を選べることで生産性が上がった」などの声が、10月より実施の社員からは「在宅勤務が続き、快適な業務環境整備の必要性を感じていたので、手当で椅子を購入したい」「ネットワーク環境を強化し、勤務環境を快適化したい」などの声が聞かれたという。