弁護士ドットコムとSansanは9月16日、名刺管理サービス「Sansan」のオプション機能として「契約管理オプション for クラウドサイン」を提供開始した。同機能は、名刺をスキャンした際、Sansanによってデータ化した名刺の会社名データと弁護士ドットコムが提供する電子契約サービス「クラウドサイン」に登録している契約データを突合する。

該当企業とユーザー企業の契約情報のうち、契約締結の有無、契約時期、契約名など、必要な情報だけをSansan上で通知する。Sansanの会社詳細の画面上でも、これらの契約情報を確認できる。契約内容の詳細は、会社詳細画面からクラウドサインのサービスに移動して確認できる。

閲覧権限はクラウドサインのアカウントを持つ社員に限定するため、コーポレートガバナンスに十分配慮した機能を提供するとしている。

同機能の特徴として弁護士ドットコムは、以下の5点を挙げる。

1.オンラインでの業務完結を支援し、新しい働き方に対応
2.契約確認業務を短縮化し、事業スピードを加速
3.法務部門の業務負担軽減
4.契約書情報を営業の力にし、ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)を促進
5.オンラインでの接点もカバー

オンラインでの業務完結の支援に関しては、同機能により、法務や総務の担当者が出社せずに契約確認業務が可能だ。

契約確認業務の短縮化については、名刺を入口に確認業務を法務・総務部門に依頼することなく企業間の関係や相互性を把握可能になり、スムーズな商談や交渉、アライアンスにつながり、事業スピードを加速させるとのこと。

法務部門の業務負担軽減に関しては、名刺を取り込むだけで確認依頼が不要になり、契約内容に関わる情報は伏せられるため、コーポレートガバナンスを保ちながら業務効率化につながるとしている。

ABMの促進については、従来は法務部門に閉じていた契約情報のうち、部外秘を除く必要な情報だけを他部門でも参照できるため、企業間コミュニケーションの状況を把握して、精度の高いアプローチや確度の高い営業活動につなげるとのこと。

オンラインでの接点に関しては、Sansanの「オンライン名刺機能」により接点をカバーすると共に、契約状況の確認が可能だ。

なお、同機能の料金は個別見積となり、Sansanの月額利用料金に追加料金が発生する。