LINEは10日、LINEアプリの「LINEタイムライン」に対して、「マルチアカウント」機能を近日中に提供開始すると発表した。ユーザーが発信する内容に応じて、アカウントの使い分けが可能になる。例えばクリエイターがアカウントを切り替えて作品を配信することで、活躍する場を創出するとともに、視聴に応じた収益化も図っていきたい考え。
マルチアカウント機能とは
マルチアカウント機能では、LINEのタイムライン上で新たにアカウントを作成し、動画や記事コンテンツを無料で投稿できる。個人アカウントとは別に、オフィシャルアカウントとして運用したり、旅行やグルメなど発信するコンテンツをジャンルごとに分けてアカウントを使えるため、発信の幅が広がるとしている。スマートフォン版「LINE」バージョン10.15.0以上で利用可能になる予定。
また、マルチアカウント機能の活用によって、収益化とセルフプロモートの2つを実現する仕組みも提供する。
収益化について
クリエイターはマルチアカウント機能で作成したアカウントから、動画コンテンツに広告を掲載してタイムラインに投稿することで、視聴に応じた広告収入を得られる。収益化を行うには「アカウントのフォロワーが500人以上」、「直近の1カ月間で投稿した動画の再生時間が50時間を超える」ことが条件。これら2つを満たしていれば、LINEユーザーの誰でも収益化を始めることができる。
広告の種類は、動画再生時に再生途中から挿入されるインストリーム広告と、動画再生時に再生途中から画面の下部に表示されるイメージ広告の2種類。マルチアカウント機能は豊富な分析機能も備え、友だち数の推移や視聴数なども随時チェックできる。
セルフプロモートについて
マルチアカウント機能は、投稿をより多くのユーザーへ届け、アカウントへの集客や流入数を増やす「セルフプロモート」機能も装備。投稿を届けたいユーザーのLINEに対して、自分の投稿を効果的にPRできるとしている。PRする対象ユーザー(LINEアカウント)は、クリエイター自身が直接、性別、年齢、地域、興味に基づいて設定したり、条件を満たすユーザーを自動で対象に選ぶことも可能。