ヤマトホールディングス(以下、YHD)とヤマト運輸(以下、YTC)は8月17日、「デジタル化された受取・返品システム」を提供する英Doddle Parcel Services(以下、Doddle社)と提携し、新たなEC商品受け取りサービスを11月から開始すると発表した。

YHDは、2020年1月23日に中長期のグランドデザインである「YAMATO NEXT100」を発表し、ECエコシステムの構築に取り組んでおり、同年6月24日にEC事業者向けに、受け取り方法を自由に選択できる新配送商品「EAZY」の発売を開始している。

YHDとDoddle社は2020年3月、日本においてデジタル化された新しい受け取りサービスを提供していくことで合意し、2020年11月より「EASY」導入事業者およびサービスを利用する「特定EC事業者」の受け取り拠点として参画する店舗に対し、Doddle社の「Click & Collectシステム」を導入する。

  • Click & Collectシステムを活用したEC商品受け取りサービス

同サービスによりEC利用者は、スーパーやドラッグストアなどの身近な場所での受け取りが可能になるほか、「Click & Collectシステム」により、商品注文後にモバイルフォンに2次元コードが送信され、そのバーコードを店舗で提示するだけで荷物を受け取ることができる。

また同サービス導入店舗にとっても、商品を受け取る店舗で利用できる割引クーポンなどを配布することができ、荷物を受け取りに来た顧客のついで買いや、新規顧客の集客効果が期待できるなど、さまざまなメリットがある。

なお、システムにはEC商品の保管場所を管理する機能が完備されているため、新たなシステム投資は必要ないとしている。

両社は今後、2021年3月を目途にEC商品の返品が可能となる機能を拡張する予定だ。