Siriといえば音声アシスタントですが、それだけではありません。つねにシステムに常駐し、アプリのデータを分析し適切な提案を行う人工知能(AI)としての役割も備えています。
メールの内容に基づき提案を行うことは、Siriが持つAI機能のひとつです。メールを受信すると、自動的に内容を解析し、そこにイベント情報があるかどうかチェックします。イベント情報があると判断された場合は、Siriからの提案という名目でカレンダーアプリから通知を発信し、ユーザの承認を得たうえでイベントとして登録します。
たとえば、「ホテル」や「チェックイン」などの言葉が含まれたメールを受信した場合、Siriはホテルの宿泊情報を持つイベントの提案を行います。指示に従い作業すれば、ホテルの名称、住所と電話番号、チェックイン/アウトの時刻、予約番号といったメールにある情報を含む形でイベントを作成できるため、手間がかかりません。
ホテルの予約情報にかぎらず、航空券や映画チケットの予約、会議や発表会の案内など、日時が記載されたメールにSiriは反応します。すべてのメールを完璧に解析できるわけではなく、ときには誤検出することもありますが、開始/終了時刻などの情報を行にわけて記載している場合、かなりの精度で検出できます。ホテル予約サイトから届くメールは、チェックイン/アウトといった用語が画一的なこともあり、かなり正確に提案してくれます。
なお、Siriから提案されたカレンダーイベントを無視した場合、同じイベントが再び提案されることはありません。メールの情報をもとにSiriの提案で作成したカレンダーイベントには、元となったメールへのリンクが貼られるなど、まったく同じものを手作業で作成したイベントより情報が豊富ですから、とりあえずカレンダーに追加しておいて損はありませんよ。
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Siriにホテルの予約情報を提案されたら
