性能は価格相応、力不足に感じるシーンも

基本的な機能をしっかり抑えているarrows Be4 F-41Aですが、チップセットの性能が高くないことから、そのパフォーマンスにはやや不足を感じるシーンもありました。

たとえば、エクスライダーで画面をスクロールするとき、アプリによってはひっかかりを感じることもありました。Twitterのような多くのコンテンツを並べて表示しているアプリでは、処理が間に合わずにスクロールが上手くいかない場合もあるようです。

また、ドコモの標準ホームアプリ「LIVE UX」を設定しているときは、ホーム画面でアプリ一覧を表示するときなどに時間がかかる印象を受けました。LIVE UXには通信が発生するニュース表示機能もあるため、負荷がかかりやすいようです。ホーム画面は「arrowsホーム」に設定すると、快適に動作します。

  • arrowsホームはシンプルなつくり。動作も軽快です

  • 文字が大きい「かんたんホーム」も搭載しています

仕様上でもやや物足りないなと思う部分はあります。たとえばLTEの最高速度(理論値)は下り150Mbpsで、現状のNTTドコモの通信性能のなかでは最低限の速度といえます。

また、本体の保存領域(ストレージ)は32GBと少なめで、写真や動画をよく撮る人ならすぐに埋まってしまうかもしれません。ただし保存容量の問題は、別売のmicroSDカードを追加すれば解決できます。

「生活とともにある」スマホ

arrows Be4 F-41Aは、軽くてコンパクトでタフネスかつ、エクスライダーのような便利な機能も搭載。5G対応の高性能なスマホよりも優れた面もありながら、2万円台で手に入るお手頃さも魅力的です。

スマホゲームを遊んだり、カメラアプリでよく写真を撮るような人には物足りなく感じることもあるかもしれません。スマホで負荷の高い作業をバリバリ行いたい人にはオススメしません。

一方で、LINEやメールでメッセージのやり取りをしたり、おサイフケータイでSuicaを使ったり、Webサイトをたまにみるような人であれば、手軽に手に入るこのスマホが必要十分な1台になるはずです。生活の中で実用的な機能を揃えた、まさに生活とともにあるスマホと言えるでしょう。

arrows Be4 F-41Aの主なスペック

  • OS: Android 10
  • CPU: Snapdragon 450/1.8GHz(オクタコア)
  • 内蔵メモリ: 3GB
  • ストレージ: 32GB
  • 外部ストレージ: microSDXC(最大1TB)
  • サイズ: 約147×70×8.9mm
  • 重量: 約144g
  • ディスプレイ(解像度): 約5.6インチ 有機EL(2,220×1,080ドット)
  • メインカメラ: 約1,310万画素
  • インカメラ: 約810万画素
  • Wi-Fi: IEEE802.11a/b/g/n/ac(Wi-Fi 5対応)
  • バッテリー容量: 2,780mAh
  • 連続待受時間: 約620時間(4G LTE/静止時)
  • 通信速度(4G): 受信最大150Mbps/送信最大50Mbps
  • 防水/防塵: ○/○
  • 生体認証: ○(指紋認証)
  • ワンセグ/フルセグ: ―/―
  • おサイフケータイ: ○(NFC/FeliCa搭載)
  • 接続端子: USB Type-C
  • カラーバリエーション: ゴールド、パープル、ホワイト、ブラック
  • 税込価格(ドコモオンラインショップ): 23,760円