モデルは限定されますが、iPhone内蔵のマイクで周囲の音をステレオ録音することは可能です。2020年7月現在、iPhone XS以降のiPhone(XS/XS Max/XR/11/11 Pro/11 Pro Max/SE 第2世代)で標準装備のカメラアプリで撮影したときのみ、内蔵マイクでステレオ録音できます。

XS以降のiPhoneには、前面のノッチ中央部とリアカメラ付近に各1基、Lightning端子横に各1基の計4基の小型マイクが内蔵されています。このうち2基を左右各チャンネルに割り当てることで、ステレオ録音を実現しています。

ただし、ステレオ録音できるのは標準装備のカメラアプリでビデオ撮影するときに限られます。同じ標準装備のアプリでも「ボイスメモ」は内蔵マイクのステレオ録音に対応せず、モノラル録音となります。サードパーティーには内蔵マイクを利用したステレオ録音の機能が公開されていないため、App Storeで入手できるどのアプリも内蔵マイクではモノラル録音となります。

カメラアプリでビデオ撮影するときも、「設定」→「カメラ」画面で「ステレオ音声を録音」スイッチをオンにしていないかぎり、モノラル録音になります。カメラアプリ側には録音モードを切り替える機能がないため、モノラル録音に変更したいときは「設定」→「カメラ」画面に戻るしかありません。

ところで、2020年秋にリリース予定のiOS 14では、サードパーティーにステレオ録音の機能が公開されます。リアカメラ使用時は背面マイクが左チャンネルで前面マイクが右チャンネル、フロントカメラ使用時はその反対に背面マイクが右チャンネルで前面マイクが左チャンネル用に割り当てられ、iPhoneを水平持ちでリアカメラを使用するときはカメラ側のマイクが左チャンネル、Lightning端子近くのマイクが右チャンネル、といったアプリがいずれ登場するはずです。

  • iPhoneだけで周囲の音をステレオ録音できますか?

    XS以降のiPhoneでは、カメラアプリでビデオを撮影するときに本体マイクでステレオ録音できます