ジャストシステムは、同社のネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査(2020年5月度)」の結果を発表した。それによれば、新型コロナウイルスの流行以後、ラジオ聴取の動向に変化があったという。調査対象は、17歳~69歳の男女1100名。
同調査によれば、ラジオを普段から聴いている人のうち、新型コロナウイルスが流行してから、ラジオを聴く機会が「増えた」と答えた人は13.0%、「やや増えた」人は22.9%で、合計すると35.9%が「聴く機会は増加した」と答えた。一方で、「聴く機会が減った」人は3.6%、「やや減った」人は5.5%、「どちらともいえない」人は53.2%となった。
ラジオを聴く習慣のある人たちが受信に利用しているデバイスは「スマートフォン」が最も多く(57.9%)、「ラジオ専用受信機」(33.8%)、「パソコン」(30.9%)と続いた。
聴取時間帯については「7時から9時台」が最多(21.6%)で、続いて「10時から12時台」(15.3%)、「13時から15時台」(14.0%)。ラジオを聴きながらしていることは「インターネット閲覧」(33.0%)が最も多く、ほぼ同率で「仕事や勉強」(31.2%)、少し減って「家事」(26.8%)が挙がった。
また、ラジオの聴取習慣のある人に、ラジオがきっかけとなった自身の行動を聞いたところ、最も多くの人が挙げたのは「ラジオで聴いた内容を他の人に話した」(31.4%)こと。次いで「紹介されていた音楽を購入」(21.8%)、「紹介されていた商品を購入」(18.7%)という回答があった。感染拡大防止のため外出を控える時流のなか、話題づくりやリモートワークのお供としてラジオが見直されている面があるのかもしれない。
なお、集計データとしてまとめられた調査結果レポートは、「Marketing Research Camp」の自主調査レポートページから無料でダウンロードできる。