大阪府の吉村洋文知事は6月17日、定例会見を開き、6月30日付で大阪府、大阪市、大阪大学、大阪市立大学などが協力して開発を進めている新型コロナウイルス向けDNAワクチンの治験を開始することを明らかにした。

同ワクチンは2020年3月頭に大阪大学大学院 医学系研究科 臨床遺伝子治療学の森下竜一 教授が中心となって開発が進められていることが明らかにされたもので、これまで動物試験が行われてきた。今回の治験は、動物試験による安全性確認を踏まえたもので、主に大阪市立大学医学部附属病院に勤務する医療従事者20~30名を対象に実施される予定で、そこで安全性や効果を確認し、2020年10月からは400~500人規模に対象者を拡大する計画としている。

なお、一般向けのワクチンとして利用するためには国の認可が必要となるため、実用化としては早くても2021年の春から秋にかけて、としているが、2020年中には10万~20万という単位でのワクチン製造が可能となるとするほか、実用性にめどが立てば数百万単位での製造も可能になるという。

また、吉村 大阪府知事は、大阪府などが進めるDNAワクチン以外にも、さまざまな企業や研究機関などでワクチン開発が進んでいるが、なんとか日本の国産ワクチンを開発して、日本の日本における新型コロナウイルスとの戦いというのを大きく反転攻勢させていきたいとコメントしている。