シチズン時計は1970年に初めて、チタニウム(チタン)を素材とした腕時計を発売した。それから2020年で50周年を迎え、チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE(サテライト ウエーブ)GPS F950」を発表。世界限定550本で2020年冬に発売する。価格は550,000円(税込)。

  • シチズン、チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE GPS F950(CC4025-82E)」

    チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE GPS F950(CC4025-82E)」

金属としてのチタニウムは、軽い、錆びにくい、金属アレルギーを起こしにくいといった特徴を持つ。一方で、表面が柔らかい(傷つきやすい)、粘性が高いなど、腕時計の素材として加工が難しい面もある。シチズンは、独自の表面硬化技術「デュラテクト」を用いることで、ステンレスの約5倍という表面硬度とともに、美しい鏡面仕上げを可能とした独自素材「スーパーチタニウム」を開発。多くの腕時計に採用している。

今回の限定モデル(CC4025-82E)は、「宇宙」をデザインコンセプトに、チタニウムのさらなる進化を表現した。文字板は6つのパーツを重ねた多層構造として、宇宙空間の奥行きをイメージ。ケースとバンドは、エッジをきかせた直線で立体的な面を構成し、陰影のある造形美に仕上げた。ブラックを基調としたケースとバンドはデュラテクトDLCを施しつつ、デュラテクトサクラピンクによって上品な雰囲気が漂う。

  • シチズン、チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE GPS F950(CC4025-82E)」

    デュラテクトサクラピンクは、比較的新しいデュラテクトのバリエーション

  • シチズン、チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE GPS F950(CC4025-82E)」

    6層からなる立体的なフェイス

  • シチズン、チタニウム技術50周年記念モデル「SATELLITE WAVE GPS F950(CC4025-82E)」

    直線的なラインを組み合わせ、立体的な面を構築

ムーブメントの「Cal.F950」は、電池交換が不要な光発電エコ・ドライブ、GPS衛星電波時計という仕様。シチズンが持つエコ・ドライブGPS衛星電波時計としては、最上位のムーブメントとなる。GPS機能で時刻情報だけを取得する場合、最短3秒で正確な時刻合わせが可能。GPSの位置情報も受信でき、ワールドタイム機能の設定に使う。

ケースとバンドの素材はスーパーチタニウム、ケースサイズは径47.5×厚さ14.7mm(設計値)、風防は両面無反射コーティングのサファイアガラス、防水性能は10気圧となっている。

シチズンのチタニウム腕時計

  • 1970年発売:X-8クロノメーター

  • 1987年発売:アテッサ初代モデル

  • 2000年発売:アスペック ワールドタイム(スーパーチタニウム初採用)

  • 2006年発売:プロマスター エコ・ドライブ電波時計

  • 2018年発売:エコ・ドライブ ワン(厚さ3.53mmの薄型モデル)