米Microsoftが一般のWindows 10ユーザーに対して、Windows Updateを通じて「Microsoft Edge」ブラウザをChromium版に置き換えるアップデートの提供を開始した。今年1月の正式版リリース以来、Chromium版Edgeは希望するユーザーがEdgeのサイトからインストーラをダウンロードして手動で導入していた。同社は5月からInsidersプログラムで自動更新のテストを開始、数週間中の一般提供を予告していた。

Edgeブラウザのアップグレードを含むアップデートは、Windows 10のバージョン1803/ 1809/ 1903/ 1909/ 2004向けの「KB4541301」「KB4541302」「KB4559309」など。バージョン1803 (April 2018 Update)は昨年11月にサポートが終了、後継版に自動アップデートする更新プログラムが始まっており、バージョン1803以降のWindows 10へのロールアウトによって、Chromium版Edgeへのアップグレードが現在サポート期間中の全てのWindows 10バージョンに提供される。

Chromium版へのアップデートを通じて、パスワード、お気に入り、スタートメニューのピンやタイル、タスクバーのピン、ショートカット、開いているタブなどは自動的にChromium版に引き継がれ、従来のEdgeはユーザーが触れるUXから隠される。アップデートでChromium版Edgeの削除はサポートしない。