米Microsoftは5月19日 (現地時間)、開発者向けイベント「Build 2020」においてChromiumベースの「Microsoft Edge」ブラウザに今後追加する予定の新機能を披露した。「Sidebar search」やコレクションへのPinterest統合など、いずれも情報収集に関する機能。同社によると、ChromiumべースのEdgeは、数週間中にWindows Updateを通じた全てのWindows 10ユーザーへのアップデートに移行する (エンラープライズや教育ユーザーを除く)。まだアップデートされていないユーザーですぐに利用したい場合は、EdgeのサイトからWindows用 (Windows 10/8.1/8/7)とmacOS用を入手できる。

Sidebar searchは、Webページ内からすばやく検索を行える機能。Webページで単語やフレーズを選択し、右クリックでコンテキストメニューから「Search in sidebar」を選ぶとサイドバーに結果が表示される。表示しているWebページを離れずに検索結果を確認でき、サイドバーにも検索ボックスが用意されているので、そのままサイドバーで検索を続けることも可能。Azure Active Directoryアカウントにサインインしているビジネスユーザーなら企業内の検索を利用できる。数週間中に開発プレビュープログラムMicrosoft Edge Insider Channelsに追加される予定。

  • Webページからサイドバー検索

    Webページで「Quinoa」をハイライトし、コンテキストメニューからサイドバー検索を選択

  • サイドバー検索の結果表示

    Webページを離れずにサイドバーで「Quinoa」のWeb検索結果を確認できる

コレクションは、Webページのコンテンツを切り出して収集、編集、共有できるツール。旅行計画の際の情報収集やショッピングの際の製品比較などに利用できる。Pinterestとのコラボレーションによって、統合機能を有効にするとコレクションの内容に関連したボードやPinterestのトレンドがコレクションの下の方に表示され、アイディアの参考になりそうなPinを閲覧できる。また、ユーザーのコレクションから写真やWebページをPinterestのボードに送ることも可能になる。

エキスポート機能は他にも、OneNoteへのコレクションの保存が追加される。現在はWordとExcelへの書き出しをサポートしている。

  • コレクションからOneNoteに送信

    コレクションを送って保存する機能で、新たにOneNoteとPinterestへの送信が可能に

Pinterest統合とOneNote保存は、数カ月中にMicrosoft Edge Insider Channelsに追加される予定だ。

また、5月中にMicrosoftストアのEdge用アドオン・サイトのアップデートを開始する。新しいカテゴリや新しい検索機能を追加、レイアウトも改良してユーザーが目的の拡張機能を見つけやすくする。Chromium向けの拡張機能を提供する開発者に対しても、より簡単にMicrosoftストアに参加できるように改善していくという。