KDDIは5月22日、エコモットとの共同開発により、室内の二酸化炭素濃度を計測することで換気を促す「KDDI IoTクラウド Standard 換気促進パッケージ」を6月8日から提供開始すると発表した。価格は、いずれも税別で初期費用は契約事務手数料が1万円、端末費用が3万円/台、月額費用は機器接続料(回線利用料含む)が3000円/台、サービスID利用料が500円/ID。

同社によると、二酸化炭素濃度は一定の値を超えると集中力の低下や眠気、頭痛などを引き起こすと言われており、一般的に人のいる室内では人数や時間経過に伴い、呼気による二酸化炭素濃度の上昇がみられることから、室内の換気状態の目安として用いられてるという。

新製品は、小型のIoTデバイスで室内の二酸化炭素を常時モニタリングすることにより、スマートフォンやパソコンで計測値を確認できるほか、設定した閾(しきい)値をもとに通知を受け取ることが可能としており、通知に従うことで人が集まる室内のような場所において換気の促進につながるとしている。

  • 「KDDI IoTクラウド Standard 換気促進パッケージ」のイメージ

    「KDDI IoTクラウド Standard 換気促進パッケージ」のイメージ

主な特徴として、二酸化炭素を計測する小型のIoTデバイスからセキュアなモバイルネットワーク(4G LTE)を利用し、クラウドサーバに計測データを保存。計測した二酸化炭素濃度はスマートフォンやパソコンで確認ができ、過去のデータも参照することを可能としている。

スマートフォンやパソコンから現在の二酸化炭素濃度が一目でわかるUIや、設定した閾値をもとにアラートの通知により換気を促す。通信モジュール内蔵デバイスのため、Wi-Fi設定やLAN工事などは不要で容易に利用開始できるサービスとなっている。