HIKKYは、4月29日から5月10日の12日間、バーチャルリアリティ(VR)空間上で「バーチャルマーケット4」を開催する。今回、出展が決まっている企業ブースの一部を発表した。

  • 出展予定の企業

「バーチャルマーケット4」は、企業出展ブースが集まる「パラリアルトーキョー」ほか全36会場(VR空間上で訪れることができるさまざまなコンセプトのエリア)に、企業40社、一般クリエイター1,400サークルが出展する予定のバーチャルイベント。出展者と来場者が、3Dアイテムやリアル商品などを売買する。また、バーチャルの乗り物に乗ったり、映像を見たり、VR空間上でのコミュニケーションも楽しめるという。

個人(サークル)の出展者は、企業出展会場である「パラリアルトーキョー」以外の全36会場のいたる場所に、それぞれの趣味や想いを反映した個性的なブースを設置。出展者は、「アバター」(バーチャル空間上の自分に当たる3Dモデル)やアバターに個性を出すための「アクセサリー」、「衣装」、バーチャル空間上の「家」や「部屋」などの3Dモデルのほか、出展者が自作した「同人誌」や「イラスト」「音楽」などを出品する。3Dアバターや3Dモデルは会場に展示され、自由に試着、鑑賞、購入できる。

出展企業は、「バーチャルマーケット4」のメイン会場(ワールド)「パラリアルトーキョー」にブースを出展。なお、4月21日に公開された出展企業の一部は次の通り。

  • ソフトバンク
  • ソフトバンクは、5G時代のコンテンツ配信サービス「5G LAB」を紹介。バーチャルマーケット公式キャラクターと一緒にダンスを楽しめるほか、バーチャル空間上でタブレットをかざして巨大な昆虫を探すイベントなどを実施する。また、巨大昆虫をスクリーンショットしてTwitterに投稿すると、本物の昆虫が当たるキャンペーンも行うという。
  • パナソニック コネクティッドソリューションズ社
  • パナソニックは、パラリアルトーキョー内を見渡せる展望ブースを出展。実店舗で活用している「在席検知技術」(「人の数」や「集まっている場所」を検知)をバーチャル空間で再現し、パラリアルトーキョー内の盛り上がりをリアルタイムに検知してヒートマップで表示する。ヒートマップは、パナソニックの「シースルーデバイス」を再現したシステムによって展望ブースの窓に投影される。
  • セブン&アイ・ホールディングス
  • スクウェア・エニックス
  • セブン&アイ・ホールディングスは、セブン‐イレブン千代田二番町店をパラリアルトーキョーに完全再現。スクウェア・エニックスとのコラボレーションにより、スクウェア・エニックスプロデュースのアイドルユニット「GEMS COMPANY」のメンバーが店員として登場したり、同社のゲームタイトル『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』のキャラクター「2B」と「9S」のアバターの展示・販売を行う。
    また、出展ブースから訪問可能なECサイトのセブンネットショッピングでは、リアルグッズとして「ニーア オートマタ」のTシャツ、トートバック、武器のフィギュア、2Bのフィギュアを販売。リアルグッズ購入者には、武器の3Dデータをプレゼントする。「VRChat×バーチャルマーケット」のコラボオリジナルTシャツも購入可能だ。そのほか、リアルのセブン‐イレブン千代田二番町店の2階イートインスペースでは、ポスターからスマホでQRコードを読み込むことでAR技術によってバーチャル空間上に買い物棚(「ARTANA」)が出現し、「ニーア オートマタ」のリアルグッズを購入できる。
  • アウディ ジャパン
  • アウディ ジャパンは、自動車業界から初のバーチャルマーケット出展。初のEV(電気自動車)で日本未発売の「e-tron」をパラリアルトーキョー内に複数出現させる。来場者は「e-tron」にタッチすると、巨大なアウディブースへワープ。車に乗ってコースを走るテストドライブ体験や経験豊富なスタッフから接客を受けられるという。また、ニュースレターに登録すると「Audiオリジナルレーシングスーツ(3Dモデル)」を、Audi会員に登録すると「AudiオリジナルTシャツ(3Dモデル)」を無料で全員にプレゼントする。
  • Netflix
  • Netflixは、4月23日から配信スタートのオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊 SAC_2045』のブースを出展。設定画やイメージイラストを展示するほか、第1話を楽しめるスクリーンや劇中のキャラクター『タチコマ』も登場する。さらに、プロダクション I.Gによる「VIRTUAL BODY STORE by Production I.G」がオープン。オリジナルの3Dアバター販売や「バトーの眠らない眼」の3Dモデルプレゼントを行う。
  • 日本HP
  • 日本HPは、プロシェッショナルクリエイター向けワークステーション「HP Z8 G4 Workstation」を模したブースを展開。HPのワークステーションを使用して制作された映画やアニメを紹介する。ブースの横には、「機動戦士ガンダム」からRX-78-2ガンダム、「ハクション大魔王2020」のあくびちゃんが登場。アンケートの回答者にはハクション大魔王2020のHakushonPod(ハクションポッド)の3Dモデルをプレゼントする。また、HPのワークステーションとヘッドマウントディスプレイのお得なセット販売も実施する予定だ。
  • 三越伊勢丹ホールディングス
  • パラリアルトーキョー内に仮想伊勢丹新宿本店を再現。実際に伊勢丹新宿店で出店しているメンズファッションブランド「MINOTAUR INST.」やレディースシューズブランド「NT」の3Dデータを購入できる。さらに、文化服装学院専任講師高橋優氏のデザインによるジャケットが3Dデータとして展示・販売されるほか、伊勢丹の象徴ともいえる紙袋“タータン「マクミラン/イセタン」のショッピングバッグ”の3Dデータを無料配布。MINOTAUR INST.のアイテムは、バーチャル空間上のブースから 実在の商品も購入することができる。
  • ウィゴ―
  • ウィゴ―は、パラリアルトーキョー内に「パラリアル原宿」を制作し、WEGO初となるバーチャル店舗を展開。WEGOで販売されるリアルアイテムをデジタルデータ化し、3Dアバター専用のファッションを販売する。ブースでは、実際のスタッフがバーチャル空間に入り、接客を行うという。
  • ベネリック
  • 全国5カ所で展開中の「ウルトラマンワールドM78店」がパラリアルトーキョー内に出現。ブースでは、オフィシャルショップ限定商品である「癒スラッガー」や「ウルトラセブン ウルトラアイマスク」「科学特捜隊 流星ピンバッチ」「ウルトラマン マグカップ(PROFILE)」「ウルトラマン TシャツSPACIUM BEAM」を販売する。また、ブースのそばには、「ウルトラマン」の1/1サイズの立像を配置する。
  • 文化放送
  • パラリアルトーキョーに文化放送の本社を模したブースが出現。ブース前に置かれたスイッチを押すと、関ジャニ∞の村上信五さんがパーソナリティを務める文化放送の人気ラジオ番組「村上信五くんと経済クン」と、元SKE48でフリーアナウンサーの柴田阿弥さんがパーソナリティを務める新番組「Society 5.0 香格里拉(シャングリラ)」の番組音声を聞くことができる。また、フォトブースで写真を撮ると、バーチャル空間上の文化放送のビルの広告になることもできる。そのほか、文化放送のPRキャラクター、キューイチローのボールペンやぬいぐるみ(10cm大)のリアルグッズも販売する。
  • SEGA
  • セガは、「ソニック」の巨大スタチューをパラリアルトーキョーに設置。ブースから訪問可能なバーチャルマーケット公式の3DモデルECサイト「バーチャルマーケットβ」では、セガの人気格闘ゲーム『Virtua Fighter』から「結城晶」と「パイ・チェン」、VR展開で話題の音楽ゲーム『スペースチャンネル5 パート2』より「うらら」の3Dモデルを販売する。また、セガ60周年を記念した3Dモデル用Tシャツを無料配布する。
  • 虎の穴
  • 「とらのあな」の外観・内装をリアルに再現した「とらのあなVR店」を出展。VRChat用3Dアバター「if the ♭(イフ・ザ・フラット)」の試着展示をはじめ、「ツクルノモリ」オリジナル3Dアバター第二弾を発表。実際に手にとって中のページを読むことができる同人誌の展示や、撮影した写真が同人誌の表紙を飾るフォトブースを設置するほか、ブースの2階フロアではイラスト展を開催する。

    そのほか、発表のあった企業は以下の通り。
  • 壽屋
  • リコー
  • ボーンデジタル
  • オートデスク
  • AJISAI
  • クアッドシステム
  • デジタルモーション
  • エムズワークス
  • 東洋美術学校
  • ambr
  • VR RPG
  • ワンライフ
  • モクリプロジェクト
  • ネイチャーラボ
  • VRChat
  • バーチャルキャスト