厚生労働省は4月10日、LINEが3月31日~4月1日に実施した第1回「新型コロナ対策のための全国調査」の分析結果を公表した。
同省は、アンケートに回答した人の働き方などを、密閉・密接・密集の「3密」が回避できるかや、在宅勤務・テレワークが利用できるか(人との接触機会などを減らせるか)といった状況から協議して分類したところ、「3密」の回避や社会的距離の確保が難しい職業・職種のグループが、他グループと比べ、37.5度以上の発熱が4日以上続く割合が比較的高い傾向が全国的に認められたとした。
該当するグループの例は、比較的長時間の接客をともなう、飲食店を含む対人サービス業や、外回りをする営業職など。厚生労働省では、LINEによる第1回全国調査のまとめとして次の3点を挙げている。
今日の日本の状況下においては、「家にいること」、「不要不急の外出を避けること」が、新型コロナウイルスの感染リスクを低減し、他者に感染を広げない最善の行動様式である
3密回避や、社会的距離を保てない状態で人と会う機会が多い働き方の人においては、特に感染リスクが高まる可能性がある
感染リスクを少なくする働き方・過ごし方の実施、またその調整やサポートが必要である
なお同省は、調査結果を見る際に、LINEユーザーのみが対象であることや、重傷者は回答しづらいことといった、回答者の属性や調査事態の偏りを考慮する必要があると注意している。
一方LINEは4月10日、第3回「新型コロナ対策のための全国調査」を、4月12日~13日に実施すると発表した。4月6日~7日に実施した第2回の調査結果も、同日厚生労働省に提供したという。
第2回の調査は、第1回と同じく日本全国のLINEのユーザー約8,300万人を対象に実施。LINEからメッセージを送信した83,096,866人のユーザーのうち、第1回の24,539,124人(回答率29.6%)から約13万人増加した24,673,670人から有効回答を得た(回答率29.7%)。