Microsoftは4月8日(米国時間)、「Announcing Windows 10 Insider Preview Build 19603|Windows Experience Blog」において、Windows 10 Insider Preview Build 19603のリリースを伝えるとともに、同ビルドで追加された新機能としてファイルエクスプローラにおけるWSL (Windows Subsystem for Linux)への対応を取り上げた。
これまでもファイルエクスプローラからWSL (WSL1)で使用しているファイルシステムを閲覧することはできたが、操作は簡単ではなかった。今回のビルドでこの点が大きく改善されている。
Windows 10 Insider Preview Build 19603のファイルエクスプローラでは、左側のメニューに「Linux」という項目が追加されている。この項目をクリックすると、WSLで動作しているLinuxディストリビューションが表示される。
Linuxディストリビューションを選択すると、そのディストリビューションのLinuxファイルシステムの中身を閲覧することができる。
MicrosoftはWindows 10の次のフィーチャーアップデートで、WSLをWSL 2と呼ばれる新しいバージョンにすることを検討している。現在使われているWSL 1と新しく追加されるWSL 2は基盤技術が異なっており、ファイルシステムの扱いが大きく変更されることになる。
MicrosoftはファイルエクスプローラにWSLで動作するLinuxディストリビューションのファイルシステムにアクセスできるようにすることで、WSL 1とWSL 2の操作性の差を吸収したい狙いがあると見られる。