カシオ計算機は3月19日、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新製品として、G-SHOCK最高峰となるMR-Gシリーズから「MRG-B2000SH“SHOUGEKI-MARU”」(衝撃丸)を発表した。7月の発売予定、価格は880,000円(税込)、世界限定400本。
例年通りなら、スイスのバーゼルで開幕する時計と装飾の祭典「BASELWORLD 2020」で発表されたであろう、BASELスペシャルとおぼしき特別仕様のG-SHOCK MR-Gだ。カシオはBASELWORLD 2020には出展しないことになっており、2020年4月30日の開幕予定だったBASELWORLD 2020は、新型コロナウイルスの影響で延期になっている(2021年1月28日~2月2日の会期)。
それはさておき、今回のMRG-B2000SHは、特別に制作されたという「衝撃丸」を冠するオリジナルの兜がモチーフだ。兜は侍の武具だが、侍の美意識や信念を反映した強さを象徴するものとして、常に最上の強さと美しさを追い求めるMR-Gの姿勢と重なるとしている。
MRG-B2000SHのベゼルには、熟練の彫刻師・小林正雄氏が、1本ずつ手作業で「龍が天に昇る姿」を彫った。ベゼルとバンドの表面は、仕上げ手法「鉄錆地」の鉄が錆びた質感を再現。鉄錆地は兜にも用いられ、今回、鋳物師の菊池正直氏による砂型をベースにした特製の金型で制作された。
機能面では、Bluetoothを備える新モジュールを採用。Bluetooth Low Energyでスマートフォンと常につながり、スマホアプリからさまざまな操作を行える。例えば、時刻の修正、海外に行ったときの現地時刻をアプリの地図から指定(ワールドタイム機能)などが便利だ。また、デュアルコイルモーターによって、従来モデルよりも針の動きがすばやくなっている。
(実機写真:青木淳一)