中国ファーウェイは2月24日、フォルダブルスマートフォン「Mate Xs」を発表した。折りたたむと背面が6.38インチ、前面が6.6インチとなり、広げると8インチ(2,480×2,200ドット)になる折りたたみ型有機ELディスプレイを採用している。

  • Mate Xs。本体側面に指紋センサー兼用電源ボタンを搭載

Mate Xsは、2019年2月に発表されたフォルダブルスマートフォン「Mate X」の進化モデル。プロセッサは、Mate 30 Pro 5Gなどでも搭載している5G対応のKirin 990 5Gで、従来Mate Xで搭載していたKirin 980+5Gモデム(Balong 5000)よりもCPUパフォーマンスが23%、GPUパフォーマンスが39%向上し、電源効率もアップしているという。

  • Mate Xsを手にするHuawei Consumer Business Group CEOのRichard Yu氏。動画を見たり、本を読んだり、ゲームをしたり、といった用途を想定する

  • ディスプレイは折りたたみ式

カメラは4カメラ構成で、40MPの広角(焦点距離27mm相当)、8MPの望遠(焦点距離80mm相当)、16MPの超広角(焦点距離17mm相当)、ToFセンサー(深度センサー)を搭載。ISO感度はISO 204800。超広角から数え光学3倍のズームが可能で、デジタルズームも含めると最大45倍のズームが行える。マクロ撮影も可能で、2.5cm距離の撮影が可能。

  • カメラシステムの詳細

本体OSは、Android 10ベースの独自UI「EMUI with Android 10」を備える。新しいマルチウィンドウ操作が可能で、左右のアプリを入れ替えたり、左右のアプリへドラッグ&ドロップでデータを移動できたりすることも特徴だ。

本体サイズはW78.5×D11(最大)×161.3mm、重さは約300g。カラーはInterstellar blue。インタフェースはUSB 3.1 Type-Cのほか、Bluetooth 5.0やWi-Fi 5(IEEE802.11ac)も搭載する。バッテリ容量は4,500mAh。

価格は2,499ユーロ(8GBメモリ+512GBストレージの場合)。発売時期は、発表動画内では明かされなかった。

同社は世界的な通信機器展示会「MWC 2020」に合わせて新製品発表会を予定していたが、MWC 2020が新型コロナウイルスの影響で中止したため、新製品は動画配信で発表された。また、発表会を予定していた会場で、メディア向けに新製品を触れる場も設けている。