NTTアドバンステクノロジは18日、同社開発のRPAツール「WinActor」を活用し、RPAと物品管理クラウドを組み合わせることで会計固定資産などの現物確認の課題を解消したことを発表している。

経費購入物の法的管理や会社の会計固定資産の棚卸し企業が管理しなければならないものは非常に多い。およそ3万2千件にものぼるというNTTアドバンステクノロジ。同社はWinActorを用いた基幹システムと他のシステムとの連携やSAP S/4 HANA Cloud Multi-tenant-editionによる基幹システムのクラウド化など"自らのDX化"を実践しており、今回の連携は同社が社内統制上の重要項目と位置づける資産管理業務の効率化へのチャレンジとなる。

  • 資産管理業務の流れ(同社資料より)

    資産管理業務の流れ(同社資料より)

ネットレックス社のConvi.BASE(コンビベース)は管理項目数に制限がなく自由度の高い台帳機能やICタグやバーコード、QRコードやカメレオンコードなどに対応する管理ラベル発行、貸出し/返却や入出庫管理機能など社内物品の管理を着実に行える機能が搭載される物品管理クラウドサービス。今回、NTTアドバンステクノロジはWinActorでERPシステムから資産台帳備品データを取得し、Convi.BASEへアップロードすることで"価額管理"と"現物管理"のシームレスな連携に成功。PC操作を自動化できるWinActorをERPとクラウドサービスの間に入れることで、資産管理業務の効率化や品質の向上を実現したことになる。