長くiPhoneを使っている人の多くは、日々のスケジュールを「カレンダー」アプリに登録しています。日・週・月単位でスケジュール(イベント)を俯瞰できるだけでなく、iCloudを介してパソコンのカレンダーアプリと同期したり、日時が到来する少し前に通知を届けたり、便利に使えるからでしょう。
そのカレンダーアプリですが、表示されるスケジュールは利用しているデバイスの時間帯(タイムゾーン)によって決まります。たとえば東京の夜11時がアメリカ・サンディエゴの朝6時というように、場所が異なれば時差が生じるものですが、同じことがカレンダーアプリでも起きているということです。
iPhoneにかぎらず、スマートフォンやパソコンの時間はその端末上で決定されます。グリジッジ標準時、日本標準時、アメリカ太平洋標準時……選択された時間帯により、表示される現在時刻が決まります。iPhoneの場合、意識して変更しないかぎり位置情報に基づく自動設定が選択されているので、日本にいるときは日本標準時、アメリカ西海岸にいるときはアメリカ太平洋標準時が適用されるというわけです。
パソコンのWEBブラウザで「icloud.com」にアクセスした場合も同様ですが、利用しているパソコンの時間とは必ずしも一致しません。iCloudはクラウド技術ですから、特定のデバイスに縛られない時間情報を持たせられるからです。
だから、icluod.comでカレンダーを確認すると、位置情報を時間帯選択の基準とするiPhoneとは異なる時間帯で日時が表示されるかもしれません。なにかのタイミングでicloud.comの設定が変更されてしまうと、時差が生じるというわけです。つまり、icloud.comの時間帯設定をiPhoneのものと一致させれば、スケジュールの時間のズレもなくなります。