ビックカメラがあるからラゾーナ川崎を選んだ?
Apple 川崎が入るラゾーナ川崎プラザには、家電量販店のビックカメラが入居しています。集客力の高いビックカメラの存在があるからラゾーナ川崎プラザを選んだのでしょうか? また、Apple 川崎ではToday at Appleなどの体験を重視し、製品やアクセサリーの購入はビックカメラに任せる、といったすみ分けを考えているのか、聞いてみました。
オブライエン氏の回答は、いずれも明確に「ノー」でした。ラゾーナ川崎プラザは、美しいショッピングモールにさまざまな世代の人が集まる点が魅力だとしています。また、アップルは人それぞれの考えを尊重しており、Apple 川崎に限らず自分が買いたいと思ったお店やオンラインショップで買うのが一番だと強調しました。そのうえで、「Apple 川崎をはじめとする直営店に来ていただければ、情熱を持った個性的なスタッフが豊かな体験をするお手伝いをさせていただきます」とアピールしました。
2020年、日本への新たな出店計画は?
アップルはこの2年ほど、異例ともいえるペースで国内のアップルストアを拡充してきました。2019年は、9月にApple 丸の内を新規オープンし、同じ9月にはApple 福岡を移転し、旗艦店のApple 表参道も9月にリニューアルしました。12月のApple 川崎を含めると、4店舗を新規&リニューアルオープンしたことになります。2018年は、Apple 新宿とApple 京都を新規オープンし、Apple 渋谷をリニューアルしています。
オブライエン氏は「世界各国と比べても、この2年間の日本での出店ペースは突出していたのは間違いありません。日本で新しくストアをオープンするたびにワクワクさせられました。日本のチームは特に頼もしく誇らしい存在であり、今後も来店した方に素晴らしい体験をしていただけるよう関係作りを強化していきます」と語ります。
年が明けた2020年も、これまでのようなペースで日本への出店を続けるのかと尋ねたところ、「より多くの人に素晴らしいサービスや体験を提供できるよう、最適なロケーションを探し続けています」との回答にとどまりました。具体的に、日本で何店舗をオープンするといったコメントは得られませんでしたが、Apple 川崎のように都心部以外の店舗がオープンする可能性はありそうです。
Apple 川崎は、12月14日の午前10時にオープンします。当日、先着順でオリジナルトートバッグなどが入った記念品がプレゼントされる予定なので、早めに足を運んでみてください。Today at Appleのセッションは、すでに満員になった回もありますが、キャンセルが出た場合は飛び入りで参加できる可能性もあります。
ちなみに、来日したティム・クックCEOとオブライエン氏ですが、Apple 丸の内で開かれていた立教小学校のフィールドトリップに飛び入りで参加するというひと幕も。当初は後方で眺めていたクックCEOですが、おもむろに前方に空いていた席に移動して児童に声をかけつつ一緒にプログラミングのセッションを楽しむなど、終始リラックスした表情を見せていました。