United States Computer Emergency Readiness Team (US-CERT)は12月5日(米国時間)、「ACSC Releases Fundamentals of Cross Domain Solutions|CISA」において、オーストラリアのサイバーセキュリティセンター(ACSC: Australian Cyber Security Centre)がクロスドメインソリューション(CDS)の基礎を解説するドキュメントを公開したと伝えた。

CDSとは、セキュリティドメイン間の情報とデータのフローを制御するために必要なセキュリティ機能を実行する保証されたシステム。CDSを用いると、隔離されたネットワークに対し、制御を効かせた形での接続が可能となる。代表的な利用例としては、「隔離されたシステムとの間でビジネスファイルを転送する」「機密ネットワークから機密ネットワークに大量の運用データを取り込む」などがある。

ACSCが公開したドキュメントはクロスドメインソリューションの基礎を解説しており、組織が別々のネットワークで安全に情報を共有する方法を提供している。クロスドメインソリューションに関する情報は次のページで公開されている。

  • Fundamentals of Cross Domain Solutions

    Fundamentals of Cross Domain Solutions

Cybersecurity and Infrastructure Security Agency (CISA)はデータ共有を実施する必要性のある組織に対して、ACSCが公開した上記ドキュメントをチェックするとともに、CDSシステムに関する立案、分析、設計、実装などの方法を学ぶことを推奨している。