日立製作所と損害保険ジャパン日本興亜は4日、さいたま市において、AIを活用しインフルエンザの流行状況を予測・ 情報配信するサービスの実証を、12月6日から開始することを発表した。

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このサービスは、インフルエンザを含む感染症の罹患者数データを市区町村別にまとめた「ORCAサーベイランス」を用いて、医療機関の提供データに基づいた高精度な予報を行うもの。

今回の実証では、流行が予測されるインフルエンザの罹患率の低下に向けて、さいたま市における4週間先までのインフルエンザの流行度(レベル0〜レベル3)を予報するWebサイトを公開。

さいたま市民がこのサイトにアクセスすることで、同市におけるインフルエンザの流行速報や予防・処置に役立つ情報をいち早く把握できる。また、小売店の店舗内にあるサイネージにも予報情報を表示したり、「LINE」上に専用アカウントを開設して予報情報を定期的に通知したりするという。

これにより、地域のインフルエンザの流行予報に応じて事前に対策でき、予防行動だけでなく罹患した際に備えた行動を取りやすくなるなど、生活支援につながることが期待できるとしている。

なお、インフルエンザなど感染症予報に関する実証を自治体規模で行うことは、全国で初めての取り組みとのことだ。