NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は11月27日、「大阪第7データセンター」(大阪第7DC)を12月1日に提供開始し、大阪におけるデータセンター供給能力を拡大すると発表した。
新センターは、大阪市内をはじめ京阪神エリアからアクセスしやすいという大阪府茨木市に立地し、サーバルーム面積約3800平方メートル(将来的に約9500平方メートル、4200ラック相当に拡張予定)のスペースを保有し、同社によると関西最大級とのこと。
同センターは、大阪市内から公共交通機関で30分以内、京都・神戸市内からも約1時間でアクセス可能だという、水害や地震などの災害リスクが低い茨木市内に立地する。
さらに、ISPやデータセンター事業者のネットワークの相互接続点であるIX(インターネット・エクスチェンジ)がある大阪市内の堂島エリアにダイレクトに接続できる環境にあり、大手クラウドサービス事業者や企業ユーザーを対象としたサービス提供が可能としている。
ネットワーク環境について、同センターは同社のデータセンターサービスブランドである「Nexcenter」が定める、グローバルで統一化した厳格な設備・運用基準に準拠するとのこと。
電力・空調・通信設備の冗長化や充実したセキュリティに加え、同社のネットワークインフラ基盤に直結する。
また、大阪における同社のデータセンター間を接続する「Nexcenter Connect Metro」により、次世代インターコネクトサービスである「Flexible InterConnect」の利用が可能という。
同センターはユーザー企業が要望する仕様に対して建物やフロア単位で柔軟にカスタマイズ対応ができるキャンパス型のデータセンターで、モジュール設計の建物により、サービス提供の工期短縮やコスト低減を実現するとしている。
また、サーバルーム内の空調は冷却効率が高い壁面吹き出し方式を採用し、GPUサーバなど20kW以上電力消費する超高発熱サーバにも対応するという。
加えて、約20%消費電力削減を実現するというHVDC(高電圧直流給電)システムなど、最新技術の導入を予定している。