Dynabookは11月7日、A4型ノートPC「dynabook T」シリーズ新モデルを発表した。ラインナップはdynabook T9 / T8 / T5 / T4の計4モデル。ここでは、16.1型ディスプレイを採用した上位2機種を紹介する。

dynabook T9 / 8の発売日は12月中旬。価格はオープンで、店頭予想価格はT9が税別210,000円台半ば、T8が税別200,000円前後。

  • dynabook T9 / 8。画面サイズが16.1型に拡大

dynabook T9 / 8は、“プレミアム機”に位置づけられる16.1型ディスプレイ搭載のdynabook上位モデル。家庭用PCのニーズをゼロから再考し、「動画を楽しむ」「いい音」「長いバッテリ駆動時間」「キーボードの見やすさ/打ちやすさ」「軽くてコンパクト」「高性能」などの要素を入れ込んだ。

ディスプレイサイズは現行の15.6型から16.1型へ拡大し、低反射ノングレア、最大300cd/平方メートルの高輝度、広視野角パネルで視認性を高めた一方、フットプリントはこれまでの15.6型モデルと同サイズに収めた。ベゼルが細くなったため、強度を確保する目的で、ディスプレイのヒンジ部にステンレス素材を採用している(従来は亜鉛メッキ鋼板)。

サウンドはオンキヨーと共同開発した高音質サウンドシステム「Dynamic Wide Sound」を現行モデルに続き採用し、画面下部の左右に配置。スピーカーには平面振動板と多点駆動を採用し、音の振動を均一に伝え、雑音を抑える特徴があるとする。コンテンツ内容に応じた音響技術でサウンドを再生するアプリ「DTS Audio Processing」や、シャープ製のAQUOSレコーダーとDLNAで接続し、録画番組などをPC上で再生できるアプリ「TVコネクトスイート」も搭載する。

  • スタイリッシュブルー。同社ロゴがドット柄のようにプリントされている

  • サテンゴールド。こちらはヘアライン加工

デザインも現行モデルを引き継ぎ、カラーはスタイリッシュブルー、サテンゴールドの2種類を用意する。小型の顔認証センサーを前ベゼル上部に備え、顔認証ログインに対応。キーボードではアルファベットと数字をキー中央に見やすいフォントで配置し、中央に0.2mmの凹みを設けフィット感を高めた。

主な仕様は2機種共通。プロセッサは第8世代Intel Core i7-8565U(1.80GHz)で、ストレージが256GB SSD+1TB HDD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 620(CPU内蔵)、光学ドライブがブルーレイディスクドライブなど。メモリ容量のみ異なり、T9では標準で16GB、T8では8GBとなる。

インタフェースはギガビット準拠の有線LAN、HDMI出力(4K対応)×1、USB 3.0×3、USB Type-C×1など。本体サイズはW379×D256.5×H23.7mm、重さは約2.4kg。バッテリ駆動時間は約9時間(JEITA 2.0)。ワイヤレスマウスやOffice Home and Business 2019が付属する。

  • 16.1型ディスプレイのdynabook T9と、15.6型ディスプレイのdynabook T5の比較。輝度は2機種とも同じ(最大輝度)だが、T9の方が明るく見え、ノングレアのため映り込みも少ない

  • 本体にはPower Delivery対応のUSB Type-Cポートを搭載。給電や映像出力のほか、本体への充電も行える。対応のUSB PD対応アダプタは7.5W以上で、市販品も使用できるが、基本的には同社のオプション品となるUSB PD対応ACアダプタ「PAACA047」が推奨されている

  • スタイリッシュブルーのキーボード面。キーボードも現行モデルを引き継ぎ、打ちやすさや視認性を意識して、アルファベットの印字を大きくし、キー中央に凹みを設けている