米Intelは10月24日 (現地時間)、2019年度第3四半期 (2019年7月~9月)決算を発表した。売上高は過去最高だった前年同期から横ばい。3%の減益だが、データセンター向け半導体が勢いを回復し、売上高・利益ともに市場の予測を上回った。10〜12月期についても予測を上回るガイダンスを示し、時間外取引で同社株が上昇した。

9月期の売上高は192億ドル、PCセントリック事業が97億ドル、データ・セントリック事業が95億ドルとほぼ半々だった。非GAAPベースの純利益は63億ドル、1株利益は1.42ドル。アナリストの予測平均は売上高181億ドル、1株利益1.24ドルだった。

クライアントコンピューティンググループは、売上高97億ドルで前年同期比5%減。内訳は84億ドルがプラットフォーム (前年同期比7%減)、13億ドルがモデム/その他 (10%増)。

プロセッサの売上高は、ノートブック向けが10%減、デスクトップ向けが11%減だった。平均販売価格 (ASP)はノートブック向けが4%増、デスクトップ向けが3%増だった。PCゲーミング市場の成長で高性能なCPUが好調だった一方で、2-in-1向けが減速した。CEOのBob Swan氏によると、PCクライアント向けプロセッサの供給は19年下半期に前半期より10%以上増加、2020年は19年より4〜9%は増加する見通しだが、ホリデーシーズンに突入するPC向けチップの需要に完全には応えられない状況が続いている。

以下は、データ・セントリック事業のグループ別の売上高。

  • データセンターグループ:売上高64億ドル、前年同期比4%増。売上高の内訳は58億ドルがプラットフォーム、6億ドルが非プラットフォーム。
  • Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高10億ドル (前年同期比9%増)。
  • Mobileye:売上高2億2900万ドル (前年同期比20%増)
  • 不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高13億ドル (前年同期比19%増)。
  • プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高5億700万ドル (前年同期比2%増)。

今後については、2019年度第4四半期 (2019年10〜12月)の売上高を192億ドル前後、粗利益 (非GAAP)を33.5%と予測している。