ソニーは、カセットテープの初代ウォークマン「TPS-L2」を模したデザインのウォークマン40周年記念モデル「NW-A100TPS」の注文受付を、ソニーストアなどで開始した。10月16日13時から12月15日23時59分までの期間限定販売で、11月14日より順次出荷する。価格はオープンで、店頭価格(税別)は42,000円前後を見込む。
ハイレゾ対応ウォークマン「A100」シリーズの派生モデル。背面に40周年特別ロゴを印刷した「NW-A105」(内蔵メモリ16GB)と、1979年にソニーが発売した初代ウォークマン「TPS-L2」のデザインを模した専用ソフトケース、2種類のステッカーを同梱し、外箱にはTPS-L2の発売当時のパッケージデザインを採り入れた。
ウォークマン「A100」シリーズの標準プレーヤーアプリには、再生中の楽曲ジャケットなどの代わりに、カセットテープが回っているかのようなビジュアルを表示するユニークな機能「カセットテープスクリーンセーバー」を備えている。これは通常のA100シリーズとZX500シリーズにも備わっており、2019年モデルのウォークマンを象徴する機能だ。
40周年限定モデル(A100TPS)では、この機能を“遊びゴコロ溢れるやり方”で楽しめるようになっている。同梱のTPS-L2デザインのソフトケースは、ディスプレイを覆うカバーに透明なパーツがあり、そこからA100TPSのカセットテープスクリーンセーバーが見える。つまり、最新のハイレゾウォークマンをあたかも初代カセットウォークマンのようなビジュアルで楽しめる。
表示するテープの種類(見た目)は、音楽ファイルの“再生品質”によって異なる。CDクオリティ未満の場合は、ノーマルポジション(廉価/普及/上級)とハイポジ(初代)で、CDクオリティではハイポジ(JHFの後続/UCXの上位)、フェリクローム(メタルテープ以前の最高級)、ハイレゾではメタル(初代メタルテープ)、メタル・マスター(最高級メタルテープ)が表示される。なお、再生楽曲の曲名やアーティスト名はテープのラベル(に相当する箇所)に表示する。
ベースモデルであるウォークマンA100シリーズは、内蔵ストレージやmicroSDメモリーカードに保存したハイレゾ音源に加え、SpotifyやYouTube Musicなどの音楽ストリーミングサービスも無線LAN経由で聴ける“ストリーミングウォークマン”に進化。
システムにAndroid OSを採用し、3.6型(1,280×720ドット)のタッチ操作対応液晶ディスプレイを搭載。インターフェイスは従来のWM-PORTを廃し、新たにUSB Type-Cを採用しているのも大きな注目ポイントだ。
ハイレゾ再生はDSD 11.2MHz(PCM変換再生)とリニアPCM 384kHz/32bitをサポート。フルデジタルアンプ「S-Master HX」と、圧縮音源をアップスケーリング再生する「DSEE HX」を搭載し、これらの高音質化技術を音楽ストリーミングサービスの再生にも利用できる。詳細は別記事で紹介している。