ジェーシービー(JCB)と富士通は10月10日、安全・安心で利便性が高いデジタル社会の実現に向け、自己主権型/分散型アイデンティティ領域において、共同研究を開始すると発表した。

両社は2019年4月から9月まで、富士通研究所のアイデンティティ流通技術「IDXY」を使った実証実験をJCB内で実施しており、その結果を踏まえて共同研究を開始する。

  • 異なる事業者間で信頼性の高いユーザーID情報の連携と活用を実現するプラットフォームの概要

具体的には、JCBの決済・認証に関する知見と、富士通が有するテクノロジーを活用し、オンライン取引などを行っている複数の事業者が持つユーザーID情報を、安全に流通・連携できる自己主権型/分散型アイデンティティプラットフォームの共同開発の検討とプラットフォームを活用した新サービスやビジネスモデルの検討を開始する。

JCBは保有する決済や認証機能と、事業者間の資金精算などの運営スキームの知見を活用し、事業者が保有するID情報を相互に連携した新サービスやビジネスモデル、オペレーションモデルを検討する。

富士通は、「IDYX」と富士通のブロックチェーン技術に関するシステム開発、運用の知見を生かし、自己主権型/分散型アイデンティティープラットフォーム構築を推進する。