デルは9月12日、幕張メッセで9月12日から4日間開催する東京ゲームショウ2019(TGS2019)にて、コア層向けゲーミングブランド「ALIENWARE」シリーズの新製品「NEW ALIENWARE AURORA ゲーミングデスクトップ」や、ライト層向けゲーミングブランド「Dell G」初のデスクトップPC「New Dell G5 ゲーミングデスクトップ」、55インチの有機ELゲーミングディスプレイなどを国内発表した。

  • 東京ゲームショウ2019、デルのALIENWAREブース

ALIENWAREブースで開催された新製品発表会では、デルのコンシューマーおよびスモールビジネス担当シニア バイス プレジデント兼ゼネラルマネージャーのレイ・ワー氏が登壇。近未来を舞台にしたアクション・シューティングゲーム「オーバーウォッチ」を離れた場所にいる子供たちと一緒にプレイしているという同氏は「ゲームは家族のつながりを維持するツール。(自分の家族に限らず)ゲームコミュニティは世界中で拡大している。PCゲーミング市場はいま360億ドルに拡大し、2021年には410億ドルほどに成長するだろう。2019年の日本のゲーミング市場はコンソールでは4%増だが、PCでは12%増の伸び」と、ゲーミング市況への期待感を表明。そして、ゲーマーが満足する新製品を本日国内発表するとアピールした。

NEW ALIENWARE AURORA ゲーミングデスクトップ

発表された多くの新製品の中で最も注目したいのが「NEW ALIENWARE AURORA ゲーミングデスクトップ」だ。これは、同社が2019年1月のCESで発表した新たなデザインコンセプト「レジェンド」をデスクトップPCで体現した製品。外観は細身の縦長いきょう体で、前面上下がアーチ状となるユニークなデザインが目を引く。

メンテナンスのしやすさも特徴のひとつで、ツールレスでPCパーツの拡張が行える。レイ・ワー氏は将来を心配しなくてよい“フューチャープルーフ”の製品だ」とアピールした。ユーザーがパーツを換装しても保証対象内という。

プロセッサは第9世代のIntel Coreを採用。グラフィックスはNVIDIA GeForce GTXシリーズもしくはRTXシリーズを選択できる。メモリは最大64GB、ストレージは最大2TB(M.2 PCIe NVMe SSD)まで搭載可能。本体カラーは、ゲーミングPCとしては珍しいシルバーホワイトと、ダークグレーの2色。本体サイズは222.8×431.9×441.8~481.6mm、重さは約17.8kg。

9月12日に発売し、価格は税別149,980円から。

  • NEW ALIENWARE AURORA ゲーミングデスクトップは前から見ると上下がアーチ状のデザインになっているユニークな製品。インタフェースは中央・縦に配置されている。ブラックを基調とした製品が多いゲーミングPCのなかで、ホワイトカラーが用意されているのも注目

  • 本体サイズは最長部が約50cmと、一般的なタワー型PCと同程度。シルバーホワイトの後ろ側はブラックで、後ろ側に配されたロゴは発光する

New Dell G5 ゲーミングデスクトップ

New Dell G5 ゲーミングデスクトップは、ライトゲーマーを想定した同社ゲーミングノートPC「Dell G」シリーズ初のデスクトップ製品。ミニタワーきょう体にゲームに必要なグラフィックスや機能を詰め込んだという。こちらも第9世代のIntel Coreプロセッサと、NVIDIA GeForce GTXもしくはRTXグラフィックスを選択可能。メモリは最大64GB、ストレージは最大1TB(M.2 PCIe NVMe SSD)。本体サイズは169×308×367mm、重さは約7.62kg。

9月12日に発売し、価格は税別102,980円から。

  • Dell Gシリーズ初のデスクトップPC「New Dell G5 ゲーミングデスクトップ」。本体は最長部が約37cmとコンパクトに収まっている

  • 前面は幾何学的な凹凸の入ったデザイン。ゲームだけでなくクリエイティブ用途やワーク、映像視聴といった用途にも適するという

ALIENWARE 55インチOLEDゲーミング モニターAW5520QF

AW5520QFは同社が2019年のCESでお披露目した、世界初をうたう55インチ4K UHD解像度の有機ELディスプレイ。これも「レジェンド」デザインが採用されており、55インチながら0.5msという高速な応答時間(Gray to Gray)が特徴。ディスプレイはDCI-P3カバー率98.5%。対応GPUとの組み合わせでティアリングやカクツキを低減するAMD Radeon FreeSync技術も搭載する。

10月2日に発売し、価格は税別350,900円。

  • ALIENWARE 55インチOLEDゲーミング モニターAW5520QF。55インチは実物を見るとかなり迫力がある大きさだ。発光コントロールユーテリティ「AlienFX」にも対応し、ライティングの設定が可能。VESA規格に準拠し、マウントアダプタを使い壁掛け利用もできる。ブースの説明員さんからは「55型有機ELのゲーミングディスプレイで35万は本当に安いです」と力強い推しのコメント

27型/34型湾曲ディスプレイ、マウスやキーボード

このほか、「レジェンド」デザインを採用した27型ディスプレイ/34型湾曲ディスプレイ、32型湾曲ディスプレイ、マウス3機種、キーボード2機種を国内発表。34型ディスプレイは21:9の横長となるWQHD解像度の湾曲タイプで、没入感が高いという1900R曲面。リフレッシュレートは120Hzで、対応GPUと組み合わせカクツキやティアリングを低減するNVIDIA G-SYNCに対応する。27型ディスプレイは湾曲ではないが、こちらも「レジェンド」デザインを採用したゲーミングディスプレイ。レイ・ワー氏は、27型・34型・55型の3製品で「レジェンド」デザイン液晶ディスプレイのラインナップを形成するという。

また、ALIENWAREブランドではなくDellブランドで、曲面1800Rの32型湾曲ディスプレイも発表。こちらは最大165Hzリフレッシュレートの液晶ディスプレイで、AMD Radeon FreeSync2 HDRやVESAのDisplay HDR 400に対応し、鮮明な色合いを表現できるとする。

マウス製品は、有線/無線ゲーミングマウス「AW610M」、RGBゲーミングマウス「AW510M」、ワイヤレスゲーミングマウス「AW310M」の3種類。最上位にあたるのはAW610Mで、有線・無線接続に対応し、16,000dpiセンサーを搭載。プログラマブルキーは7個で、AlienFXにも対応する。

各製品の発売日と税別価格は下記の通り。

  • ALIENWARE 34インチ 曲面ゲーミング モニターAW3420DW……10月23日発売、120,350円

  • ALIENWARE 27インチ ゲーミング モニターAW2720HF……10月23日発売、57,300円

  • Dell 32インチ 曲面ゲーミング モニターS3220DGF……9月25日発売、58,200円

  • ALIENWARE有線/無線ゲーミング マウスAW610M……9月13日発売、13,716円

  • ALIENWARE RGBゲーミング マウスAW510M……9月13日発売、10,152円

  • ALIENWAREワイヤレス ゲーミング マウスAW310M……9月13日発売、9,072円

  • ALIENWARE低プロファイルRGBメカニカル ゲーミング キーボードAW510K……9月13日発売、26,136円

  • ALIENWAREメカニカル ゲーミング キーボードAW310K……9月13日発売、19,224円

  • 「レジェンド」デザインを採用した34型湾曲ディスプレイ「AW3420DW」(左)と27型液晶ディスプレイ「AW2720HF」(右)に手を添えるレイ・ワ―氏

  • 右から順にAW610M、AW510M、AW310M。基本的なデザイン共通だが、510Mはクリックボタン左にサイドボタンを備えたり、AQW310は単3形乾電池駆動で本体下部のエイリアンアイコンが発光しなかったりと機能が異なる。いずれも海外では発売済みの製品で、今回日本投入が発表された

  • ALIENWAREメカニカル ゲーミング キーボードAW310K。標準的なゲーミングキーボードで、スイッチはCherry MX 赤軸を採用する。バックライトのほか、プログラマブルキーやオーディオコントロールキーなど、ゲーミング用途に必要な機能を備えたベーシック機、という位置づけの製品

  • ALIENWARE低プロファイルRGBメカニカル ゲーミング キーボードAW510K。Cherry MXのロープロファイルキースイッチを採用し、プログラマブルキーやオーディオコントロールキーなどを搭載。AlienFXにも対応し、キー別に発光色を設定できる