IFA 2019に出展するJVCケンウッドは、ホームオーディオのカテゴリーを中心にJVCとケンウッド、両方ブランドから力のこもった製品を展示していました。その中から筆者が注目した製品をピックアップして紹介しましょう。
JVCは、国内でも骨太なホームシアター用プロジェクターを展開しているブランドです。毎年IFAではブース内にシアタールームを特設して、その年に注力するプロジェクター製品の視聴イベントを行っています。
IFA 2019のブースでは、このシアタールームでは業務用の4Kプロジェクターを複数台設置。フィッシュアイレンズを装着して、ドーム型スクリーンに天体の映像を表示する「プラネタリウム」の試写を行っていました。
今年の目玉となるプロジェクターの新製品として、投射方式にDLP、光源にレーザーを採用した4K/HDR対応のホームプロジェクター「LX-NZ3」をハイライト。ブースの一角では、リビングルームなど明るくオープンな室内を想定してLX-NZ3のデモンストレーションを行い、明るい環境でも色鮮やかで精彩感の豊かな映像を再現できる実力を披露していました。
LX-NZ3は欧州で11月末に3,497ユーロ(約41万円)で発売が予定されています。きょう体がとてもコンパクトになっていることも大きな魅力です。
アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホン
JVCからは完全ワイヤレスイヤホンの新製品「HA-A10T」が出展されていました。10月に69.99ユーロ(約8,300円)で発売を予定している、いわゆる“アンダー1万円台”のイヤホンです。落ち着いたカラバリモデルの展開が特徴です。最近では日本国内でもエントリークラスの完全ワイヤレスイヤホンが花盛りの時期を迎えているので、HA-A10Tもオーディオの老舗であるJVCの戦略的モデルとして、国内展開も有り得るかもしれません。
欧米で人気の“ブームボックス”と呼ばれる堅牢でマッシブな外観のスピーカー一体型ポータブルオーディオコンポ「Boom Blaster」シリーズの新製品も並べられました。
「RV-NB300DAB」はCD・USB・FMラジオなどの音楽ソースが楽しめるほか、Bluetoothによるワイヤレス入力にも対応しています。従来のシリーズ製品よりも落ち着きのあるブラックを基調としたデザインとして、ポータブル電源を乾電池から変更。オプションとして用意される別売のリチウムイオン充電池を使って、外出先でも迫力のあるサウンドが楽しめるようになっています。
欧州でポピュラーなデジタルラジオ放送を受信できるチューナーを載せているパターンと、非搭載のモデルが分けて展開されます。日本でも最近はパーティー用途のスピーカーで人気モデルが育ちつつあるので、このインパクトあふれるJVCのBoom Blasterシリーズがあらためて注目を浴びる可能性は十分にあると思います。