オリゾンシステムズは9月4日、同社が国内総代理店を務めるチェコFlowmon Networks製のフローベースのネットワークトラフィック監視・分析アプライアンスである「Flowmon (フローモン)プローブ」と、東陽テクニカが国内総代理店を務める米Garland Technology(ガーランドテクノロジー)製の「ネットワークパケットブローカー」を組み合わせた、100GbE環境下でのネットワーク監視とセキュリティ課題に対応する連携ソリューションの国内販売を、9月9日に開始すると発表した。

  • 連携ソリューションの構成図

両製品の連携ソリューションは、FlowmonとGarlandの技術協力によりグローバルに展開している。

Garlandのネットワークパケットブローカーがネットワークトラフィックから取り込んだパケットを完全にコピーして取りこぼし無くワイヤースピード対応のFlowmonプローブへ送り、Flowmonプローブがフローデータに変換するという。

今回、ネットワークパケットブローカーとFlowmonプローブの100GbE対応モデルを組み合わせることで、キャリア、ISP、データセンター事業者などの高速回線環境にも対応可能なソリューションを実現したとしている。

同ソリューションは、Flowmonの販売パートナーであり、Garlandの国内総代理店でもある東陽テクニカが販売を担当する。

Flowmonが提供するネットワークトラフィックの可視化、監視、分析ソリューションであるFlowmonでは、従来のパケット解析と同等の視点での解析を、データサイズが軽量で詳細なNetFlow/IPFIXなどのフロー情報を利用して行うことができるという。

このフローベースでのソリューションをネットワークエンジニアに提供することで、ネットワークセキュリティ、トラブルシューティング、ユーザーやデバイスの可視化・監視が可能となり、また、ネットワークのキャパシティプランニング、事業者間のピアリング状況の分析およびSLAコンプライアンスの維持にも役立つとしている。

とりわけ、NetFlow生成専用機であるFlowmon プローブの使用により、アプリケーションレイヤー(L7)やネットワークパフォーマンスの情報を含むフローデータを生成でき、クラウド製品の増加が見込まれるユーザー企業のネットワーク環境を用途別に最適化する際にも役立てられるという。

一方、Garlandのネットワークパケットブローカーは、パケットを取りこぼすことなく全てのトラフィックを確実にキャプチャ可能とする専用ハードウェアデバイスで、フィルタリング、アグリゲーション、ロードバランシング、リジェネレーション機能を兼ね備えている。

Flowmonプローブは、Garlandのネットワークパケットブローカーとの連携で、より信頼性の高いネットワーク監視の提供が可能になるという。

さらに、ネットワークトラフィックが増加し続ける現在、キャリア網では既に100G伝送が主流となることを視野に入れているといい、また大規模なデータセンターでもラック間接続やデータセンター間相互接続で100G化が進行していることから、より高性能で信頼性の高いネットワーク監視ソリューションが求められているという。

Flowmonプローブとネットワークパケットブローカーとの連携ソリューションは、これらの実現に威力を発揮するとしている。

具体的な製品構成は、Flowmonプローブとして「Flowmon Probe 200000 Pro QSFP28」、パケットブローカーとして「PacketMAX 100G Advanced Aggregator」の両製品。

価格は要問い合わせ、販売期間は9月9日から2020年3月31日発注分までとなる。