ABEJAは8月27日、ALBERTとAI・分析プロジェクトの協業とMLaaS(Machine Learning as a Service:ABEJA Platform上で提供する、素早く、簡単にAIモデルを検証したり、自社サービスに組み込むことのできるツール群を総称してMLaaSと呼ぶ)の機能拡充に向けた共同開発のため、業務提携契約を締結した。

今回、両社で協議・検討し、国内におけるAIの社会実装を促進させるため業務提携に合意。さまざまなAI・データ分析プロジェクトの経験を持つALBERTと、AI開発・運用を省力化するプロダクトを提供しAIの民主化を推進するABEJAが両社の強みを組み合わせ、AI・ビッグデータ活用に伴う専門人材の不足や導入のコスト・環境整備、運用など企業が抱える課題に対して効果的なソリューションを提供する。

両社では「ABEJA Platformを活用したAI・分析プロジェクトの協業」「MLaaSの機能拡充に向けた共同開発」の2つの領域に取り組む。

ABEJA Platformを活用したAI・分析プロジェクトの協業では、ABEJA PlatformをALBERTに提供し、同社はABEJAの顧客の一部に対して、最適なAI・分析プロジェクトの推進を支援することに加え、ALBERTの顧客と取り組むAI・分析プロジェクトにおいては、顧客ニーズに合わせて同プラットフォーム上での開発・運用を行うことも可能となるという。

これにより、短期間で顧客にAIモデルの提供ができるほか、AIの本番運用で必要不可欠な継続的なモデル改善のプロセスを最適化することを可能とする。

  • ABEJA Platformを活用したAI・分析プロジェクト協業の概要

    ABEJA Platformを活用したAI・分析プロジェクト協業の概要

MLaaSの機能拡充に向けた共同開発については、ABEJA Platformの一部としてAIモデルや開発ツールを提供するMLaaSの機能拡充に向けて、両社で共同開発を開始。共同開発の第一弾として、ALBERTが提供するAI・画像認識サービス「タクミノメ」で利用可能なAIモデルをAI開発の初期仮説検証が簡単にできる「ABEJA Platform Accelerator(α版)」に搭載するという。

この取り組みにより、タクミノメのAIモデルの提供範囲拡大による収益機会の増加が期待できることに加え、ABEJA Platform Acceleratorでは新規事業開発推進者が仮説検証できるAIモデルの幅が広がるとしている。

  • MLaaSの機能拡充に向けた共同開発の概要

    MLaaSの機能拡充に向けた共同開発の概要