Net Applicationsの報告によれば、デスクトップにおける2019年7月のGoogle Chromeのシェアは68.60%となっており、他のWebブラウザと比較して圧倒的なシェアを確保している。Chromeはパフォーマンスが優れており、多くのユーザーが利用している。弱点を挙げるならば、バッテリー消費が他のWebブラウザよりも多い傾向があることだが、Microsoftからのフィードバックによってこの問題が改善される可能性が出ている。
Microsoftはこのほど、Chromeのバッテリー消費を改善する方法を「MSEdgeExplainers/explainer.md at master · MicrosoftEdge/MSEdgeExplainers · GitHub」として公開した。
Chromeはストリーミングメディアを再生する際にキャッシュを利用しているが、この機能がディスクをアクティブな状態にし、ディスクの省電力モードが機能しなくなっているという。そのため、この部分をより細かく制御して不要なメディアキャッシュを削減することで、バッテリー消費を改善することができると説明している。
Microsoftは現在、Google Chromeの技術をベースにした新しいMicrosoft Edgeの開発に取り組んでいる。Microsoft EdgeがGoogle Chromeに対する利点として主張してきてた内容にバッテリー消費の低さがあり、Microsoftはこの技術をChromeにフィードバックすることでChrome版Microsoft Edgeのバッテリー消費を改善していきたい狙いがあると見られる。このフィードバックが実現した場合、Google Chromeのユーザーも同様の恩恵を受けることになると考えられる。