三井不動産と、三井共同建設コンサルタント、センスウェイ、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)は、地域でIoTを普及・活用を目指す「柏の葉IoTビジネス共創ラボ」の環境ワーキンググループのプロジェクトとして、柏の葉エリアの約4k㎡の範囲に気温・湿度を観測することができるLPWA(低消費電力・長距離通信)のLoRaWAN規格に対応したIoTセンサーを8月7日までに28箇所設置を完了し、IoTセンサーによって集計した気温・湿度データを蓄積・分析することで、熱中症対策や見守りなどの住民サービスの創出につなげていくと発表した。
今回のプロジェクトは、センスウェイがIoTの通信環境を配備し、三井共同建設コンサルタントがIoTセンサーの設置および、データの計測・分析を行う。IoTセンサーの設置場所の提供には、三井不動産のほか、柏市の協力も得ており、公・民・学連携による街づくりを推進しているUDCKがプロジェクト全体の調整を担うことで、柏の葉エリアの住民の快適な生活を実現するために猛暑対策の住民サービスの創出をめざす。
IoTセンサーはエリア内約500m間隔に24箇所設置するほか、学校、病院、商業施設などの重点施設に4箇所、合計28箇所に設置し、気温・湿度の計測把握。計測したデータをもとに、街の緑化箇所の増設や噴水・水景施設の活用など、効率的なヒートアイランド対策を街づくりの観点から検討していく。
また、各拠点の温度・湿度データは、子供の屋外活動や登下校時に、水分補給のアナウンス等、リアルタイムの通知を行うなどのデータ活用方法も検討していくという。