Microsoftは米国時間2019年8月2日、「Windows Terminal」のプレビュー版を公開したことを公式ブログで明らかにした。以前のWindows Terminalをインストールしている場合は、Microsoft Store経由で更新できる。

バージョン0.3.2142.0に更新Windows Terminalは、これまでウィンドウを移動する際、タイトルバーの右側に限定していたが、新バージョンではタイトルバーの空いている部分すべてがドラッグ対象となった。ただし、タブ領域は対象外となる。本変更に伴い、タブの追加ボタンの配置や最大化などコントロールボタンのデザインも更新した。

設定の幅も広がり、プロファイルの「tabTitle」を設定することで、タブに表示するシェルの内容変更や、背景画像の指定方法に描画方法を指定する「useAcrylic」や、「center」「left」など配置を指定するプロパティも加わっている。キーバインドも拡張し、「{} _ + - = | /?<>:"; '」といった特殊キーも指定可能になった。すでに「profiles.json」をカスタマイズしている場合は一度削除して、再生成したファイルに手を加えることをお薦めする。

  • ウィンドウの透過処理に加えて、GIF画像のWindowsフラッグがはためく(公式ブログより抜粋)

    ウィンドウの透過処理に加えて、GIF画像のWindowsフラッグがはためく(公式ブログより抜粋)

また、WPF(Windows Presentation Foundation)のUIA(UI Automation)に対応し、テキストコンテンツの操作や読み上げなどアクセシビリティに配慮した変更も加えている。Microsoftは「実装は初期段階」と述べ、今後も改善していくという。

阿久津良和(Cactus)