ソニーは7月26日、1インチセンサーを搭載した高画質コンパクトデジカメの新製品「Cyber-shot DSC-RX100M7」(RX100 VII)を発表しました。秒20コマのAE/AF追従連写やブラックアウトフリー撮影、高速オートフォーカス、リアルタイム瞳AFなどを搭載し、「ポケッタブルα9」ともいうべき性能に仕上げました。マイク端子や縦位置動画撮影機能、高性能の動画手ぶれ補正機能なども搭載し、ビデオブロガーもターゲットとしています。

価格はオープンで、予想実売価格は税別14万5000円前後。発売は8月30日の予定です。

  • ソニーのカメラ技術の結晶ともいえる「Cyber-shot DSC-RX100M7」(RX100 VII)が登場。フルサイズミラーレスのフラッグシップモデル「α9」並みの速写性能をRX100シリーズの小型軽量ボディに凝縮した

  • おもな装備や本体サイズは従来モデル「Cyber-shot DSC-RX100M6」(RX100 VI)を継承する

小型軽量シリーズ「RX100」の最新モデル。現行モデル「Cyber-shot DSC-RX100M6」(RX100 VI)からのおもな改良点は以下の通りです。

  • 新開発のメモリー一体1型積層型CMOSセンサーを搭載(有効2010万画素)
  • 20コマ/秒のAE/AF追従連写(ブラックアウトフリー撮影)
  • 1回のシャッターで最大90コマ/秒の速度で7枚連写し、シャッターチャンスを撮り逃さないワンショット連続撮影
  • 357点の位相差AFポイント
  • AIで被写体を自動追尾するリアルタイムトラッキング
  • 動物瞳AFと動画時瞳AFに対応(動画時瞳AFは人物のみ)
  • マイク入力端子を搭載
  • 4K動画撮影時のアクティブ手ぶれ補正に対応
  • 縦位置動画に対応
  • 24-200mm相当をカバーする高倍率ズームレンズはRX100M6と同じ

  • このサイズで200mmの望遠撮影ができるのは魅力的だ

RX100M7は、速写性能がα9並みに高まったことがまず注目されます。AE/AF追従の連写が秒20コマに高まったほか、連写中にファインダー像が消えないブラックアウトフリー撮影に対応したこと、電子シャッターの利用で無音で撮影できる点がα9譲りといえます。AE/AFの演算は秒60回に細かくなり、より正確な処理ができるのも注目といえます。

連写性能では、新たに「ワンショット連続撮影」が加わったのが注目できます。1回のシャッターで最大90コマ/秒の速度で7枚連写でき、秒20コマの通常連写と比べてシャッターチャンスを撮り逃さずに済みます。

  • ワンショット連続撮影はドライブモードの1つとして追加されている。90コマ/秒のほかに60コマ/秒と30コマ/秒から選べる

動画機能も向上しました。動画撮影時のリアルタイム瞳AF(人物のみ)やリアルタイムトラッキングに対応。また、4K動画撮影時のアクティブ手ぶれ補正に対応し、歩きながらの撮影でも不快な揺れを大幅に軽減しています。マイク端子を新たに搭載したほか、縦位置で動画撮影した場合に縦長の動画として記録する機能も追加しました。

  • 右側面にマイク端子を新たに搭載した

  • 手ぶれ補正は、4K動画撮影時にアクティブモードが対応

RX100M7本体に加え、ズームレバーや撮影ボタンなどを搭載したグリップやマイク用のブラケット、バッテリーをセットにした「シューティンググリップキット」(RX100M7G)も本体単体モデルと同時に発売します(予想実売価格は税別15万5000円前後)。

  • シューティンググリップキットに付属するグリップを装着したところ

  • シャッターボタンや動画撮影ボタン、ズームレバーを備えている

  • 別売のマイクを装着したところ。縦位置の自撮り動画も簡単に撮影できるので、ビデオブロガーに向く