無理といわれてきた星空やホタルの撮影

スマートフォンのカメラ機能は年々向上しています。キレイな写真を手軽に撮れる最近のスマホは、数年前にはムリとされていたシチュエーションにも対応できるようになっています。今回、「星空」と「ホタル」をどれだけ撮れるかを試してみました。

  • この写真と以下の2枚は、デジタル一眼レフ(キヤノン EOS 50D)で撮影したもの。「千葉県いすみの市 源氏ほたるの里」です。今回掲載する写真は、トリミングとサイズ調整のみ行っています

  • 「千葉県君津市 清水渓流広場」です。数年前にインスタグラムの「濃溝の滝」(本当は亀岩の洞窟ですが)でバズったところといえば、わかる人もいるのでは?

  • 「富士山 御殿場口五合目の星空」。こんな感じの画像をスマホで撮れるでしょうか?

スマホのカメラで星空をキレイに撮るのが難しいのは、カメラ機能の性能もありますが、スマホのカメラアプリによるところもあります。一般的に星空の撮影は、カメラを三脚で固定して長時間露光を行います。しかし、スマホで写真を撮るときは十中八九、手持ちでしょう。手持ちで長時間露光を行うとブレた写真になるため、通常、スマホのカメラアプリには長時間露光の設定がありません。また、スマホのカメラはオートフォーカスが普通ですが、デジタル一眼レフでの星空撮影はピントを無限遠固定するのが一般的。

星空撮影には、暗いものを撮影するための低速シャッターとマニュアルフォーカス(手動ピント合わせ)、もしくは無限遠固定という機能が必要です。この2つの機能が今までのスマホにはなかったので、星空をキレイに撮影するのは無理といわれていたのです。

Pixelの夜景モードは星空を含め夜景に強い!

暗いところの撮影をテクノロジーで何とかしよう、というスマホも増えました。ここではおもに、Googleのスマホ「Pixel 3」「Pixel 3a XL」を使っていきます。Pixel 3のカメラアプリには、「夜景モード(Night Sight)」が用意されています。Pixel 3のカメラアプリを起動すると、暗い場所では夜景モードにするように促されます。

  • Pixel 3XLの夜景モードのすばらしさを実感したのは、香港に行ったとき。この写真は、夕方にスターフェリーに乗ったとき。写真にはあまり感動がありませんでしたが……

  • 香港島側で夜景を撮影。えらくいい感じ。黒が浮いてコントラストが低くなっていますが、見た目よりもキレイで「美化された記憶」という印象です

この夜景モードは、手ブレの影響を減らすために複数の写真を連写し、複数枚の写真を組み合わせて最終的に明るい写真を得ます。加えて、AIによってある程度、色味を判断して補完するようになっています。夜景モードは星空用ではありませんが、街中の夜景はビックリするほど美しく写ります。最新モデルかつコスパに優れたPixel 3aとPixel 3a XLでも、夜景モードが使えます。

Pixelシリーズの夜景モードは、ピント設定が「自動」のほか、「ニア」「ファー」という固定ピントも選べます。星空のような遠景を撮るときは、「ファー」にしておけばよいのです。

  • 帰りのスターフェリー。背景もきれいだし、スターフェリーの緑色の支柱も鮮やか。夜なので純粋な見た目とは違いますが、これが本来の色なのでしょう

  • 山梨県の名所「ほったらかし温泉」では、湯船につかったまま日の出を見られます。この写真はほったらかし温泉の夜明け前で、街の明かりも手前の温泉入り口も、すごく雰囲気が出ています

Pixel 3・Pixel 3a XLを持って深夜に出かけた

Pixel 3・3a XLを持って深夜に出かけ、撮影してみました。星空がキレイに写り、「雪をかぶった富士山」も昼間のように明るく写っています。帰り道、足柄サービスエリアで駐車場を撮影してみましたが、雰囲気のいい写真が撮れました。どんなスマホでもそうですが、夜景モードのポイントはスマホを動かさないことです。

  • 星もうまく撮れる? と思い立って富士山須走口五合目まで出かけました。夜10時ごろの撮影ですが、雪の富士山くっきり+星も写ってる!

  • 東名高速道路の足柄SA(上り)から駐車場を撮影。中央右側に写っている大きくブレたものは、通行中のトラック

  • 5月24日の奥多摩湖。星空も普通に撮れます

  • 5月25日の清水渓流広場。ホタルはまだ出てこなかったので、星空だけ撮って帰りました