セキュリティベンダーのシマンテックから、個人情報の流出を検知、通知してくれる「ノートン ダークウェブ モニタリング Powered by LifeLock」の発表が行われた。ダークウェブについて簡単に触れつつ、製品と発表会の様子を紹介しよう。
今や日本人の3人に1人がサイバー犯罪の被害に遭っている
まずはお笑いコンビのレインボーがダークウェブの新ネタを披露。何でも知っているお兄さんだが、ダークウェブって何と言われて「苦いチョコ」とか「ダークナイトの続編」とごまかし、答えられないというものだ。とはいえ、これは別にお兄さんが勉強不足というより、普通は知らないし、本来知らなくてもよい情報だと言える。
高いテンションで笑いを取ったところで、最初のプレゼンテーション『新製品「ダークウェブモニタリング」について~主要なセキュリティ企業個人向け製品として日本初~』がスタート。シマンテック 常務執行役員 ノートン事業統括本部 統括本部長である正木敏博氏が登壇した。
サイバー犯罪は年々増加の一途をたどり、2018年(1年間)の被害者は世界16地域で8億6720万人。37%の人が被害を受けている計算になる。日本に限定しても、1年間で5人に1人となる18%が被害者になっており、累計では33%にも。
詐欺メールから個人情報を盗まれたり、クレジットカードを不正利用されたり、SNSを乗っ取られたり、ウィルスに感染したり……と、被害形態は様々だ。中でも、最近は個人情報の漏洩が問題になることが多い。
個人情報は、自分が流出させているだけでなく、企業からも流出している。近年でも、大型ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルから5億人、Facebookから5,000万人、ユニクロやジーユーから46万件、トヨタから310万件、宅ふぁいる便から480万件などの事例があり、大量の個人情報が漏洩している。