注目の新型CPU/GPUが当時に発売開始

AMDから、新型CPU「第3世代Ryzen」と新型GPU「Radeon RX 5700」シリーズが登場、発売が開始された。同時に新チップセット「X570」を搭載するマザーボードも一挙に登場しており、発売の解禁時間となった7月7日の午後7時には、雨にもかかわらず大勢のAMDファンが店頭に詰めかけ、商品を買い求めた。

  • パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店の様子。規制するほどの長さの行列ができていた

  • TSUKUMO eX.にも長い行列が。配布した整理券の番号は200以上になったという

  • ドスパラ秋葉原本店では、発売直前に店頭イベントを実施。中が見えない状態に

  • 人垣の中では、"改造バカ"ことフリーライターの高橋敏也氏が解説を行っていた

今回はいつもの夜間販売と違い、多くのショップが通常営業している時間帯だったため、各店とも対応には苦労していた模様。ただ、AMDの新型CPUとGPUに対する前評判は高く、各店とも行列を想定していたものの、これほどの人数が集まるのは「予想以上だった」という声が多く、新製品に対する期待の高さを表す結果となった。

  • TSUKUMO eX.では対応のため、1FとB1Fのみ午後5時で閉店していた

CPUとGPUについては、すでに大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、性能等について、詳しくはそちらを参照して欲しい。本レポートでは、発売された製品について紹介することにしたい。

◆「Ryzen 9 3900X」と「Ryzen 7 3700X」を試す - 第3世代Ryzen+NAVI徹底攻略
https://news.mynavi.jp/article/20190707-854576/
◆「Radeon RX 5700」と「Radeon RX 5700XT」を試す - 第3世代Ryzen+NAVI徹底攻略
https://news.mynavi.jp/article/20190707-855531/

今回、第3世代Ryzenとして入荷が確認できたのは以下の6モデル。最上位は、12コア/24スレッドの「Ryzen 9 3900X」だ。従来の「Ryzen 7 2700X」は8コアだったので、Socket AM4としては初の12コアモデルとなる。CPUクーラーとしては、「Wraith Prism with RGB LED」が同梱されている。

  • AMDの「Ryzen 9 3900X」。満を持して「Ryzen 9」が登場した

  • GPU内蔵の「Ryzen 5 3400G」も発売に。こちらも人気が出そうだ

モデル C/T クロック TDP 価格
Ryzen 9 3900X 12/24 3.8/4.6GHz 105W 64,500円前後
Ryzen 7 3700X 8/16 3.6/4.4GHz 65W 43,000円前後
Ryzen 5 3600X 6/12 3.8/4.4GHz 95W 32,000円前後
Ryzen 5 3600 6/12 3.6/4.2GHz 65W 26,000円前後
Ryzen 5 3400G 4/8 3.7/4.2GHz 65W 20,500円前後
Ryzen 3 3200G 4/4 3.6/4.0GHz 65W 12,500円前後

最上位モデルとしては、このほか16コア/32スレッドの「Ryzen 9 3950X」もラインナップしているが、こちらは9月の発売開始予定。なお、今回は「Ryzen 7 3800X」も発売される予定だったが、こちらはなぜか未入荷だった。

一方、Radeon RX 5700には、上位モデルの「Radeon RX 5700 XT」と、下位モデルの「Radeon RX 5700」が登場している。今回、各社から発売されたグラフィックスカードは、いずれもブロワファンの外排気クーラーを搭載したリファレンスモデルで、仕様上の違いは無い。価格は、前者が49,500円前後から、後者が43,500円前後から。

  • ドスパラ秋葉原本店では、ASUSの製品が真っ先に完売となっていた

  • ASUSの「RX5700XT-8G」。カードの一部が凹んでいるのがXTの特徴だ