米Appleは6月24日 (現地時間)、macOSの次期メジャーアップグレード「macOS Catalina」のパブリックベータ版の提供を開始した。
同社はWWDC 2019 (6月3日〜7日)でmacOS Catalinaを発表、これまでApple Developer Programのメンバーに限定した開発者向けプレビューを提供してきた。パブリックベータは一般ユーザーも参加できる開発プログラムだ。Apple IDを持っていてApple Beta Software Programの規約に同意して参加すれば、動作対象機種を登録することでパブリックベータ版を導入できるようになる。現在macOS Mojaveのパブリックベータ版をテストしているユーザーは、そのままソフトウェア・アップデートからCatalinaのパブリックベータにアップデート可能だ。
Catalinaでは、従来のmacOSで提供されてきた機能が一層が洗練される。中でも大きな変化になるのが「iTunes」と「リマインダー」だ。多用途で重いソフトになっていたiTunesは「Music」「Podcast」「TV」に分割され、iOSデバイスのバックアップ機能は「Finder」が担うように変更される。リマインダーはインターフェイスが刷新され、よりインテリジェントにユーザーをサポートする。プラットフォーム機能として、iPadとの連携や統合が進む。中でも注目されているのが「Project Catalyst」だ。簡単なプロセスで、アプリ開発者がiPadアプリをMacアプリに移植できる。システムとデータを分離したマルウェア対策、アクティベーションロック機能、Apple Watchによるユーザー認証の拡大など、セキュリティとプライバシー保護も強化ポイントになっている。