iPhoneでいう「信頼できる電話番号」とは、2ファクタ認証のとき連絡先として使われる電話番号のことです。ひとつだけでは心許ないため、家族などごく近い関係の人物の電話番号を追加登録することをお勧めします。それも固定電話の番号ではなく、携帯電話番号がベターです。

2ファクタ認証とは、手続きを二重化することでセキュリティを高めたiCloudの認証手順です。Apple IDにくわえ、自分が許可したデバイスを利用しなければサインインを認められないため、安全性が格段に向上します。iOS 10.3以降から推奨されているため、すでに多くのiPhoneユーザが2ファクタ認証を完了しているのではないでしょうか。

2ファクタ認証の手続きを済ませると、『設定』アプリのトップにあるApple ID画面(自分の名前が表示されたボタン)にある「パスワードとセキュリティ」項目をタップしたとき、「2ファクタ認証 オン」と表示されるはずです。その下に、自分の携帯電話番号が表示されているのではないでしょうか。それが、現時点における「信頼できる電話番号」であり、iPhoneの電話番号と同じはずです。

この番号は、Apple IDに登録されている電話番号であり、パスワードの失念などといった問題を解決するためにiCloud(WEBサイト)にサインインするとき、正当な持ち主であることを立証するための確認コードをSMSか電話(音声)で受け取るための電話番号です。

ということは、登録されている電話番号のiPhoneをSIMカードともども紛失したとしたら……2ファクタ認証の確認コードを受け取れなくなります。その場合、「AppleIDのアカウント復旧」と呼ばれる手続きが必要になり、完了までに1週間ほどの日数が必要になってしまいます。信頼できる電話番号を追加しておけば、とりあえずその番号で確認コードを受け取れますから、面倒な事態は回避できます。

  • 「信頼できる電話番号」は複数がいい、ってどういうこと?

    Apple IDの「信頼できる電話番号」は複数登録しておくべき?