Siemens Digital Industries Software(シーメンス)とSASは5月15日、シーメンスのMindSphereにSASのストリーミング・アナリティクスを組込み、エッジ・コンピューティングとクラウド対応の新しいIoTソリューションの開発を支援するパートナーシップを締結したことを発表した。

これによりユーザーは、MindSphereに組込まれたSASのアドバンスド・アナリティクスと予測型アナリティクスを利用し、IoT環境に機械学習と人工知能の技術をいち早く採り入れられるという。

これにより、予知・指示的メンテナンスとアセット・パフォーマンス管理の最適化を実現し、生産性の向上と運用リスクの削減を支援することで、幅広い業界のユーザーに利益をもたらすとしている。

両社は、既存、新規どちらのユーザーにも利用されるように協働し、エッジでのIoTデバイスに対応する準リアルタイムの組込みAIを実現するストリーミング・アナリティクスから提供を始め、今年後半にはソリューションの一般提供ができるよう計画している。SASのソリューションとMindSphereの両方を使用しているユーザーは、すでにSASで開発しているモデルをMindSphereにネイティブに展開でき、新規ユーザーは強力なアナリティクス機能を利用できるということだ。

SASのIoT担当バイスプレジデント Jason Mann氏は、以下のように述べている。「シーメンスの、革新的な運用アセットやソフトウェア、プロセスにおけるこれまでの活動に肩を並べる企業はどこにもありません。世界中の産業をデジタライゼーションするというシーメンスの取り組みは、AIを通してその可能性をフルに実現する独自のIoTプラットフォームとして結実します。このパートナーシップを通して、IoTによるデジタル・トランスフォーメーションの価値をお客様に理解していただき、その採用を加速させることができます」。